カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン氏、コインデスク買収を検討

ヤマダケイスケ
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内部騒動が引き金となり買収検討が浮上

Cardano(カルダノ)創業者チャールズ・ホスキンソン氏は21日、公式Xで暗号資産(仮想通貨)情報サイト大手「CoinDesk(コインデスク)」の買収をほのめかす投稿を行った。

発端となったのは、Tron(トロン)創業者ジャスティン・サン氏に関する記事の削除騒動だ。この問題は、サン氏が米証券取引委員会(SEC)との法的トラブルについて触れた記事に抗議し、コインデスクの親会社「Bullish(ブリッシュ)」に記事削除を要求したことから始まった。

ブリッシュはこの要請に応じて記事削除の決定を下したが、コインデスク編集長らはこの決定に抗議。その結果、ブリッシュは編集長を含む一部の編集者を突如解雇した。同社は「コスト削減と生産性向上」を理由に挙げたものの、多くの従業員がこれに反発し、社内に大きな波紋が広がった。

こうした状況から、Fortune(フォーチュン)誌の編集者であるジェフ・ロバーツ氏は「コインデスクは混乱状態にある」と投稿。この投稿を引用する形でホスキンソン氏が「最新の価格はいくらなのだろう?」と投稿し、コインデスク買収への関心を示唆した。

ホスキンソン氏は2023年1月にも、コインデスク買収の可能性に言及している。当時は約2億ドル(約300億円)での売却価格が提示されたが、同氏はこの提示額を高すぎると一蹴。「500万ドル(約7.5億円)から1000万ドル(約15億円)もあれば、より優れた分散型の競合他社を構築できるだろう」と述べ、買収が実現することはなかった。

今回のホスキンソン氏のコインデスク買収への関心表明は、仮想通貨業界で大きな注目を集めている。仮に彼が提示する価格水準で買収が成立すれば、コインデスクは新たな運営体制のもとで再出発を果たす可能性が考えられるだろう。

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アイキャッチ画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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