ステーブルコイン規制が市場に与える影響
Cardano(カルダノ)創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は14日、現在の市場サイクルでビットコインが25万ドルに達する可能性があると予測した。同氏は暗号資産(仮想通貨)インフルエンサーのデイビット・ゴクシュタイン氏のライブ配信で、ビットコイン急騰予測の背景や機関投資家の動向などについて語った。
ホスキンソン氏は、ビットコイン価格の上昇要因として米国におけるステーブルコイン規制の進展を挙げている。今月6日、米下院金融サービス委員会のフレンチ・ヒル委員長(共和党)らは、ステーブルコインの発行および運用の枠組みを定める新たな法案の草案を発表した。米国では、ドル建てのステーブルコインを活用し、デジタル資産市場におけるドルの優位性を確立しようとする動きが加速している。
ホスキンソン氏は、ステーブルコイン規制が明確化されることで、大規模な資本流入が起こる可能性があると指摘。機関投資家の市場参入が進むことで、ビットコインの価格が押し上げられるとの見方を示した。また、今後6〜12ヶ月が市場にとって極めて重要な時期になるとも述べた。
さらに、ホスキンソン氏は、米国の関税の発動により市場から一時7,600億ドルが流出したものの、わずか48時間で市場が回復した点にも着目。これを、機関投資家が主導する強気市場の特徴であるとし、現在の相場はまだ始まったばかりだと強調した。
同氏は昨年11月にも、ビットコインが今後2年以内に25万ドルから50万ドルに到達する可能性があると予測している。ホスキンソン氏の大胆な価格予測は、この見解を改めて強調した形だ。
ビットコインの急騰の可能性を示唆する一方で、ホスキンソン氏は市場の関心がADA(Cardano)やETH(Ethereum)、XRP(Ripple)といったいわゆる「ブルーチップ(優良)資産」へとシフトしている点にも言及。機関投資家の影響力が高まる中、この傾向が今後数ヶ月の間にさらに強まる可能性があるとし、市場の成熟とともに仮想通貨の位置づけが変化していくとの見解を示した。
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