カナリー、ミームコイン「MOG」現物ETF申請──承認されれば米国初の純粋なミームコイン現物ETF

shoko-koyama
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Highlights
  • カナリー・キャピタルが11月12日、ミームコイン「MOG」の現物ETF申請をSECに届出。承認されれば、ミームコインとして初の純粋な現物ETFとなる
  • MOGはイーサリアム上のERC-20トークンで、流通供給量は約390.6兆。ETFは100%現物保有、デリバティブは使用しない方針
  • 届出書には「実用性は発表されておらず、極めて投機的」とリスク警告を明記。投資全額を失う可能性があると注意喚起

米暗号資産(仮想通貨)運用会社カナリー・キャピタル・グループは12日、ミームコイン「MOG(モグ)」の現物上場投資信託(ETF)に関する登録届出書(S-1)を米証券取引委員会(SEC)に提出した。承認されれば、ミームコインとして初の現物ETFとなる。MOGはイーサリアムネットワーク上のERC-20トークンで、2023年7月にインターネット・ミーム「Mog」に関連するコミュニティによって立ち上げられた。

ミームコイン特有のリスクを明記

届出書によると、カナリーMOG ETFはMOGの価格変動に連動することを目的としている。MOGの保有はカストディアンが管理し、純資産価値(NAV)は米東部時間午後4時時点で算出される。MOG ETFは取引所に上場予定だが、ティッカーシンボルや上場取引所名は未定だ。

MOGは総供給量420.69兆トークンで開始され、約30.1兆トークンがバーン(焼却)済みで、流通供給量は約390.6兆トークンとなっている。初期配分では総供給量の約12%がチームと初期支援者に割り当てられた。

届出書には「ブロックチェーンベースの実用性は発表されていない」と明記され、極めて投機的で高リスクな投資であると警告している。MOGの市場価値は、オンライン人気、文化的関連性、ソーシャル・センチメントによって推進されると説明されている。

ETFはMOGを100%現物保有する構成で、デリバティブは使用しない方針だ。ただし、イーサリアムネットワーク上での取引手数料支払いのため、最大5%のイーサリアムを保有する可能性がある。

届出書では「投資家は投資全額を失う可能性がある」とも注意喚起しており、ミームコイン特有のリスクを強調する内容となった。

MOG/USDチャート 出典:tradingView

MOGは14日14時10分時点で0.000000402ドルで取引されており、2023年後半の取引開始以降、大きな価格変動を繰り返している。2024年12月には約0.0000044ドルまで急騰したが、その後約90%下落し、現在は低水準で推移している。この高いボラティリティは、届出書で指摘された「極めて投機的」という性質を反映している。

カナリー・キャピタルは2024年9月に設立された新興企業だ。今回のMOG ETFが同社初のミームコインETF申請となる。同社は11月13日にリップル(XRP)の現物ETF(ティッカー:XRPC)をナスダックで上場させており、複数のアルトコインETF商品化を目指している。MOG ETFについてはSECが届出書を審査中だが、承認時期は不明だ。

関連:カナリー・キャピタル、トランプコイン現物ETFを米SECに申請

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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