NFTで路線総選挙、カルビーとJR東日本が新企画を始動

中井 純
9 Min Read

NFT投票券で推し路線総選挙を開催|投票結果でコラボ商品発売へ

「カルビー株式会社」は10日、JR東日本が2025年1月10日から開始する新サービス「JRE WALLET」と、自社のスマートフォンアプリ「ルビープログラム」との連携を発表した。この連携の第一弾として、2025年3月から『折って、推す!!カルビー「ルビープログラム」xJR東日本「推し路線」総選挙』を実施する。

本サービスの主な特徴:

  • Suicaと連携した独自のブロックチェーン基盤を活用
  • 首都圏のJR東日本在来線16路線が対象
  • デジタル投票券をNFTとして発行
  • 最多得票路線とのコラボ商品を開発

カルビーは2020年から「ルビープログラム」を通じ、スマートフォンアプリで折りたたんだパッケージを撮影してルビー(ポイント)を貯める仕組みを展開。また、購買連動型の「ポテトNFT」などデジタル施策で実績を重ねてきた。

一方、JR東日本の「JRE WALLET」は、Suica連携の独自ブロックチェーンを基盤とした企業間共創プラットフォームだ。JR東日本は、さまざまな企業と連携し、個客に応じた新たな体験価値(ライフ・バリュー)を創出することを目指している。

今回の連携は、カルビーが「JRE WALLET」の理念に共感したことにより実現した。第一弾となる「推し路線」総選挙では、「ルビープログラム」で獲得したポイントを「JRE WALLET」上の「推し路線へのNFT投票券」に変換し、首都圏のJR東日本在来線16路線の中から好きな路線に投票できる。投票期間は2025年3月から4月を予定しており、最も得票数の多かった路線とのコラボレーション商品がカルビーから発売される予定だ。

さらに、JR東日本は今後、「JRE WALLET」を活用し、モビリティや生活ソリューションに加え、共創する企業とともにさまざまなサービスの提供に取り組む予定だ。例えば、デジタル鉄道ジオラマゲーム「みんなのトレインタウン」をリリース予定だ。また、世界で5億人以上の顧客数を抱えるNAVER Z(ネイバーゼット)のバーチャルSNS「ZEPETO(ゼペット)」と連携し、「ZEPETO」内で鉄道にフィーチャーしたワールドを2025年2月から展開する。

なお、参加には両アプリのダウンロードが必要となる。また、JR東日本は「JRE WALLET」のサービス開始時期について、アプリの審査完了時期により遅れる可能性があるとしている。

関連国産NFT「ベリロン」、「じゃがりこ」とのコラボNFTを発表
関連JR九州NFTの新シリーズ「JR九州トラベルデスクNFT」販売開始

情報ソースPR TIMES

Share This Article
Follow:
中井 純、工学博士 AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。
Leave a Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA