長く続いた2重構造に終止符
BNBチェーン・コミュニティは8日、「BNB Beacon Chain(ビーコンチェーン)」が「BNB Smart Chain(BSC)」に統合されることに伴い、BEP2やBEP8規格のトークンをチェーン外に移転するよう注意喚起した。
BEP2/BEP8 アセットのサンセット発表
BNB チェーン フュージョンは、セキュリティ対策と資産利用率の向上を目的として、BNB ビーコン チェーンを廃止することを目指しています。 アセットをシームレスに移行するには、チュートリアルをお読みください。
ビーコンチェーンは当初、ステーキングとガバナンスのレイヤーとして設計され、セキュリティを強化し、オーダーブックベースの分散型取引所(DEX)をサポートすることで、BSCを保管する役割を果たしてきた。
しかし、BSCの進化と、オーダーブックベースのDEXの廃止を含むブロックチェーンの状況の変化に伴い、ビーコンチェーンはむしろエコシステムの成長を遅らせ、セキュリティに脆弱性をもたらしかねない重荷となった。そのため、BNBチェーン・コミュニティは現在、ビーコンチェーンをBSCに統合する準備を進めており、順調にいけば今年4月頃に統合が完了する予定だ。
8日の発表によると、ユーザーは今年4月までにビーコンチェーン上の資産(BEP-2とBEP-8規格のトークン)をBSCに移転するよう「強く推奨」した。移転は、中央集権型取引所や分散型取引所、あるいは自己保管型ウォレットを通じて行うことができる。
期限までに資産の移転を行わなかったユーザーは、バックアップ機能を使って移転できる。とはいえ、クロスチェーン機能を有効にした資産だけが可能であることや、リカバリーまでに最大7日間かかること、コマンドライン・プロンプトでのみ提供されることを考えれば、すぐに行ったほうが良い。
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