韓国ビッサム、ユーザーにビットコイン62万枚誤送付事故──BTC価格20%急落

JinaCoin編集部
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Highlights
  • 韓国大手取引所ビッサムが6日、イベント報酬配布で入力ミスが発生し695名に計62万BTC(約6兆7,640億円相当)を誤送付
  • 誤受取アカウントから売りが殺到し同取引所のBTC価格は66,799ドルから55,456ドルへ急落、他市場と20%の乖離発生
  • 内部統制システムで35分以内に取引制限、99.7%(61万8,212BTC)を回収済、清算連鎖も回避

韓国の大手暗号資産取引所「Bithumb(ビッサム)」で6日午後7時(韓国時間)、イベント報酬の配布手続き中に入力ミスが発生し、695名のユーザーに合計62万BTC(約6兆7,640億円相当)が誤って送付された。誤ってビットコインを受け取ったアカウントからの売りが殺到し、同取引所のビットコイン価格は他市場と比較して一時20%下落する乖離を見せた。

今回の騒動により、ビッサムにおけるビットコイン価格は、ドル換算で66,799ドルから55,456ドルまで一気に急落した。
出典:Bithumb

他市場と20%の価格乖離、人為的ミスの可能性

今回の騒動により、ビッサムにおけるビットコイン価格BTCBTCは、ドル換算で66,799ドルから55,456ドルまで一気に急落した。市場価格が短時間で1万ドル以上も変動するという、極めて異例の事態となった。

現地メディアの朝鮮日報によると、事の発端は6日午後7時に実施された「ランダムボックス」イベントだ。本来は当選者に2,000ウォンを支給する予定だったが、ビッサム側が支給単位を誤って設定したため、ビットコインで送付されてしまった。

ビッサムの公式声明によると、695名の顧客に対して報酬を配布する際、ビットコイン数量の入力に実手が発生し、合計62万BTCが誤って配布された。同社は午後7時20分に誤配布を認識し、午後7時35分から取引・出金の制限を開始、午後7時40分に完全制限を完了した。

ビッサムは内部統制システムにより、誤送付された62万BTCのうち99.7%に相当する61万8,212BTCの回収に成功した。また、既に売却された1,788BTC相当の資産(ウォンおよび暗号資産)についても93%の回収を完了している。

この迅速な対応により、市場価格は5分以内に正常な水準へと回復した。また、同取引所独自の「ドミノ清算防止システム」が正常に作動したことで、異常値による連鎖的な強制ロスカット(清算)も回避された。

なお、誤送付されたビットコインの外部送金は一切確認されていない。

ビッサムは今回の件について公式に謝罪しつつ、外部からのハッキングやセキュリティ侵害とは無関係であると強調した。顧客の資産管理システムやセキュリティに問題はなく、現在は取引および入出金サービスも通常通り稼働している。

回収できなかった売却済みBTC分については、会社保有資産を活用して正確に補填する方針だ。同社は資産支給プロセス全体を再設計し、内部統制システムの高度化を通じて再発防止に取り組むとしている。

朝鮮日報によると、事態を重く見た韓国の金融当局は、事故の経緯を調査する方針だ。

他市場との価格乖離が一時20%に達した点は、裁定取引の機会であると同時に流動性のリスクも示唆する。史上最大級のオペレーションミス(ファットフィンガー)であり、取引所における管理体制の重要性を改めて示す事態となった。

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