「ビットコインは極めて過小評価」──金より希少も評価額は10分の1=著名アナリスト

shoko-koyama
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Highlights
  • 著名アナリストPlanB氏が、ビットコインは金や不動産より希少だが評価額は10倍から100倍低いと指摘した
  • Stock-to-Flow分析でビットコインの希少性(S2F比率)は金や銀を上回り、不動産と比較しても極めて高い水準にある
  • 同氏は2028年までにビットコイン価格が50万ドルに到達するとの長期予測を維持している

Stock-to-Flow(S2F)モデルで知られる著名ビットコインアナリストのPlanB氏は30日、X(旧ツイッター)で、ビットコインが金や不動産と比較して極めて過小評価されていると指摘した。同氏は「ビットコインは金や不動産より希少だが、評価額は10倍から100倍低い。興味深い時代が訪れる」と述べている。

希少性指標でビットコインが金を上回る

PlanB氏が公開したグラフでは、ビットコイン、銀、金、不動産を希少性(Stock-to-Flow比率)と市場評価額(時価総額)の2軸で比較している。S2F比率は「既存ストック÷年間新規供給量」で算出され、数値が高いほど希少性が高い資産であることを示す。

データによると、2010年から2025年のビットコインのS2F比率は約10から100以上まで上昇し、金(S2F比率約60)を上回る水準に達している。一方、市場評価額ではBTCBTCが約1兆ドル(約156兆円)であるのに対し、金は約10兆ドル(約1,560兆円)、不動産は約100兆ドル(約1京5,600兆円)と推定されている。

PlanB氏は「ビットコインは希少性の面で金や不動産を上回るにもかかわらず、市場評価額は10分の1から100分の1に過ぎない。この乖離は過小評価を示唆している」と分析している。

2024年半減期で希少性がさらに向上

ビットコインは2024年4月に4回目の半減期を迎え、新規発行量が1ブロックあたり6.25BTCから3.125BTCへ半減した。これにより年間インフレ率は約0.9%まで低下し、金の年間インフレ率約1.5%を下回る水準となった。

暗号資産(仮想通貨)分析企業グラスノードは、ビットコインが供給量における年換算インフレ率で金を上回り、「発行希少性の点でゴールドを超えた」と報告している。総発行枚数が2,100万BTCに固定されているビットコインは、採掘量が増加し続ける金と比較して、長期的な希少性が担保されている。

S2Fモデルで「2028年に50万ドル」予測を維持

PlanB氏は11月23日のX投稿で、2028年までにビットコイン価格が50万ドル(約7,800万円)に到達するという長期予測を改めて強調していた。同氏のS2Fモデルに基づく予測では、2020〜2024年の半減期サイクルで時価総額が1兆ドル(1BTC=5万ドル)に成長すると予測し、実際にビットコインは2024年11月に一時9.5万ドルを記録した。

同氏によると、2024〜2028年の半減期サイクルでビットコインの時価総額は10兆ドル(約1,560兆円)、1BTC当たり50万ドル(約7,800万円)に到達する可能性があるという。現在の価格約8万7,500ドル(約1,365万円)は、この目標値に対して約6分の1の水準にとどまっている。

関連:「ビットコイン50万ドル予測」=PlanB──過去は的中、2028年に時価総額10兆ドルへ

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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