オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントに12日、アナリストのコインケアがビットコインの未実現利益指標に関する分析を投稿した。それによると、ビットコインのNUP(Net Unrealized Profit:未実現利益)指標が現在0.47で推移しており、短期的な市場底を示唆する重要なシグナルが点灯しているという。
今サイクルで繰り返される底打ちパターン
NUP指標は、市場全体でどれだけの含み益(未実現利益)があるかを示すオンチェーン指標で、高い値は強い売り圧力を意味する。コインケアの分析では、今回のサイクルにおいて、NUPが0.5を下回ると短期的な底を形成するパターンが複数回確認されている。

添付されたチャートでは、黄色い円で示された複数のポイントで、NUPが0.5以下に低下した後に価格が反発する動きが見られる。現在の0.47という水準は、このパターンに合致しており、売り圧力が大幅に緩和していることを示している。
コインケアは、この指標が「ビットコイン市場が短期的な底を形成している可能性がある」と指摘し、「近い将来のリバウンドが期待される」と分析している。NUP指標が0.5を下回る局面では、多くの投資家が含み益を持たないため、利益確定の売り圧力が減少する傾向にある。
なお、執筆時点でビットコインは105,066ドルで取引されており、前日比0.54%上昇している。
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