国内でアパレル事業を展開する「株式会社ANAPホールディングス(東証スタンダード:3189)」は14日、連結子会社の「株式会社ANAPライトニングキャピタル」を通じてビットコインを追加購入したと発表した。購入日は8月13日。今回取得したのは86.6 BTCで、投資金額は約15億3,000万円。これにより総保有量は1,000.0455 BTCとなり、総投資額は約147億3,000万円に達した。平均取得単価は1 BTCあたり1,473万912円。
評価益は約30億円超に
保有残高の時価評価は「bitFlyer(ビットフライヤー)」が公表する終値を基準に四半期ごとに行い、今回公表された参考値では評価益が約30億7,600万円に上っている。運用・管理は引き続きANAPライトニングキャピタルが担い、財務諸表上は四半期末ごとに評価損益を計上する方針だ。
ANAPホールディングスは2025年4月16日に初めてビットコイン購入を発表(16.6591 BTC、約2億円)して以降、定期的に追加取得を実施してきた。今回の取得は通算13回目となる。背景には、ビットコインの流動性や発行上限による希少性、国際的な基軸資産化の流れを踏まえ、中長期的な価値上昇が見込めるとの判断がある。
同社は価格変動リスクを認識しつつも、企業資産の一部をビットコインに配分する戦略を堅持している。累計保有量が大台の1,000 BTCを突破したことは、単なる投資の積み重ねではなく、同社がビットコインを企業財務の中核に据える強い意思を物語っている。こうした動きが国内企業によるビットコイン活用にどのような影響を与えるのか、引き続き注目したい。
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