ビットコイン、12万ドル突破──週足サイクル転換とオプション市場が強気相場を示唆

ヤマダケイスケ
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ビットコイン(BTC)が史上最高値更新に向けた上昇基調を強めている。日足チャートでは9月中旬以降、一時的に軟調な推移を見せていたが、108,000ドル付近で下げ止まった後に反発し、直近では120,000ドル前後まで上昇している。こうした状況を背景に投資家の間では、「上昇相場への転換」といったポジティブな見方が広がりつつある。

ビットコイン(BTC)の日足チャート。9月中旬以降に一時的に下落したが、108,000ドル付近で下げ止まり、その後反発して直近では120,000ドル前後まで上昇している様子が示されている。出典:TradingView
出典:TradingView

強気シグナルが揃うビットコイン市場、次の展開は?

暗号資産(仮想通貨)トレーダーのBob Loukas氏は3日、現在の値動きを「好調」と評価。週足サイクルにおいて価格が底を打ち、新たな上昇局面に入るのではないかとの期待を示している。

同氏は、現在の価格水準が直近で形成された週足終値を上回っていることを強調。このままの価格帯で週足終値を形成できれば、今後の上昇相場にとって理想的な展開となるだろうとの見方を示した。週足終値が重要な節目を上回れば、投資家心理に一層の安心感を与え、さらなる買い需要を呼び込む可能性がある。

一方、オンチェーン分析企業「glassnode(グラスノード)」は2日、オプション市場の動向を根拠に市場心理の変化を指摘している。同社はオプション取引のフローが主に100,000ドルから120,000ドルの範囲に集中しており、この価格帯が投資家にとって現実的な取引レンジとして認識されていると分析。また、130,000ドルにも軽いコール需要があると指摘し、さらなる上昇を期待する投資家が存在することを示唆した。

さらに注目されるのは、現在の価格水準から大きくかけ離れた300,000ドルという水準のオプションも一部で取引されている点だ。グラスノードはこれを「実際にその水準まで上昇するという見方ではなく、大幅な価格上昇が起きた場合に備えた宝くじ的なポジション」と分析。極端な権利行使価格が取引される状況は、市場におけるリスクオン姿勢が強まっていることを示唆している。

週足のサイクル分析やオプション市場のフローからは、市場参加者の多くが強気姿勢に傾いている様子が浮き彫りとなっている。下値の固さが意識される中で、次なる史上最高値の更新を視野に入れた上昇局面の展開に投資家からのさらなる注目が集まりそうだ。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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