成長痛か、それとも単に悪いことをしているのか
Binance(バイナンス)オーストラリアのオフィスが、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)によって火曜日(4日)に捜索された。5日、米ニュースメディア「Bloomberg」の報道によって明らかとなった。
匿名の関係者によれば、この措置はBinanceが現在は廃止しているデリバティブ事業に関する調査の一環であったとのことだ。
このニュースは、今年4月Binanceオーストラリアが、同国でのデリバティブ・ライセンスの取り消しを自ら申請し、規模を縮小させたニュースに続くものだ。
Binanceの創設者であるChangpeng Zhao氏(通称CZ)は、水曜日のTwitter Spacesで、「外部からの圧力」が同社を苦しめていることを認めた。「それらの多くは私たちのコントロールの及ばないものですが、短期的には私たちのビジネスに悪影響を及ぼしています」と彼は述べた。
Binance、世界中で法的圧力に直面
世界最大手仮想通貨取引所であるBinanceは、世界中で規制当局からの圧力に直面している。
アメリカでは、証券取引委員会(SEC)から、Binanceとその創業者であるCZ氏が、顧客の資金を会社の資金と混同したり、未登録の証券を米国国民に販売したなどとして、提訴されている。
フランスでは、デジタル資産サービスの違法な提供および重大なマネーロンダリング行為の疑いに関する調査の一環として、現地オフィスが操作された。
そして、オーストラリアでは、規制当局の圧力を受けた一部の決済プロバイダーから排除され、オーストラリアドルの取り扱いができなくなった。
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