1億円投資計画の第一歩、ドルコスト平均法で段階的購入
東証グロース市場上場のアジャイルメディア・ネットワーク株式会社(6573)は16日、前日の取締役会決議に基づいてビットコイン( BTC )の購入を開始したと発表した。同社は1,000万円で0.55786829 BTCを取得し、取得単価は1 BTCあたり17,925,378円となった。
アジャイルメディア・ネットワークは前日15日の取締役会で、2025年7月から9月までの期間に合計1億円の暗号資産(ビットコイン)を購入する旨を決議していた。今回の購入は、この決議に基づく第一回目の取得となる。
同社は昨日発表した通り、リスク分散を図るためドルコスト平均法を採用してビットコインを購入する方針を示している。今回の1,000万円の購入も、この戦略の一環として実施された。
同社の暗号資産(仮想通貨)投資事業は、4月の試験運用で12.48%の収益を記録した実績を基に本格化された。6月30日に発表された長期投資計画では、2025年7月から2029年10月までの期間で最大5億円の暗号資産投資を行う方針を決定しており、今回の1億円投資はその第一段階に位置づけられている。
購入したビットコインについては、四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を損益計算書に計上する。同社は「今後、連結業績に影響が生じる場合には、速やかに開示いたします」としている。
同社は主にインターネット広告事業を展開しており、アンバサダー事業を主力とする中、事業多角化を積極的に推進している。仮想通貨投資事業は、こうした事業領域拡大の一環として位置づけられており、将来的には主力事業の一つとして育成していく方針だ。
リスク管理面では、外部アドバイザーの支援を受けながら機動的な運用体制を確立済み。投資による損失は投資金額の30%までとするロスカットルールを設定している。
ビットコインは16日現在、1,700万円台後半で推移しており、同社の今回の取得価格は市場価格と概ね整合している。今後の市場動向や同社の追加購入の動きが注目される。
関連:東邦レマック、仮想通貨購入枠10億円を設定─BTC・ETH等を1年間で段階的取得
関連:AIフュージョンキャピタルG、Web3事業統括の新持株会社設立