アジャイルメディア・ネットワーク株式会社(東証グロース:6573)は25日、ビットコイン(BTC)を追加購入したと発表した。今回0.585BTC(取得単価1,708万1,949円、購入金額1,000万円)を取得し、同社のビットコイン戦略を継続している。
段階的購入戦略で市場リスクを分散
今回の購入は、7月15日の取締役会で決議された「7月から9月の間に総額1億円のビットコイン購入計画」の一環。7月16日から段階的に毎回1,000万円ずつ購入を実施しており、今回で7回目となる。
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これまでの購入実績を見ると、7月16日(取得単価1,792万5,378円)、7月22日(同1,780万1,961円)、7月28日(同1,802万4,621円)、8月4日(同1,734万8,823円)、8月12日(同1,808万1,371円)、8月18日(同1,754万5,909円)と、市場価格の変動に応じて取得単価にばらつきが見られる。
7月15日決議分の累計購入実績は3.959BTC(平均取得単価1,768万291円、購入金額7,000万円)となった。残り3,000万円分の購入が9月末まで予定されている。
総保有額8,000万円でビットコイン投資本格化
同社は4月25日にも1,000万円分のビットコインを購入しており、これを含めた総累計は4.685BTC(平均取得単価1,707万5,623円、累計購入金額8,000万円)に達している。
デジタルマーケティング事業を展開する同社がビットコイン投資を開始した背景には、Web3・仮想通貨領域への事業展開を見据えた戦略的判断があると考えられる。
四半期評価で業績への影響を適切に開示
同社は保有する仮想通貨について、四半期ごとに時価評価を実施し、その評価損益を損益計算書に計上する方針を明示。今後、連結業績に影響が生じる場合には速やかに開示するとしており、透明性の高い財務管理体制を構築している。
ビットコイン価格の変動により、保有資産の評価額は今後大きく変動する可能性があるが、同社の新たな投資戦略として市場から注目される。9月末までの残り購入分の動向と、第2四半期決算での評価損益計上が焦点となる。
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