トランプ・メディア、ビットコイン現物ETF申請の修正版をSECに提出

伊藤 将史
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドナルド・トランプ米大統領が関連する「Trump Media & Technology Group(トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ)」は11日、同社が計画するビットコイン現物ETF「Truth Social Bitcoin ETF」に関する修正版S-1登録届出書(Form S-1/A)を、米証券取引委員会(SEC)に提出した。

保管はCrypto.com、NYSEアーカ上場へ

今回SECに提出された公式文書により、ETFの具体的な計画が明らかになった。

  • ETFの目的:ETFはビットコインの現物を直接保有し、信託の運営経費を差し引いた上で、「ビットコインの価格パフォーマンスを反映する」ことを目的としている。
  • パートナーシップ:ビットコインのカストディアン(保管・管理業者)およびプライム執行エージェントは「Crypto.com(クリプト・ドットコム)」が務め、ETFのスポンサーは「Yorkville America Digital(ヨークビル・アメリカ・デジタル)」が担当する。

このETFのローンチは、今回提出されたS-1登録届出書がSECによって有効と認められ、さらに取引所の上場申請(19b-4)が承認されることが条件となる。すべての承認プロセスが完了次第、ETFの株式は「NYSE Arca(NYSEアーカ)」に上場する予定だ。

トランプ・メディアは、SNS「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」やストリーミングプラットフォーム「Truth+(トゥルース・プラス)」などを運営する企業。同社はプレスリリースで、自社のミッションを「ビッグテックによる言論の自由への攻撃を終わらせ、人々に声を取り戻させること」と掲げている。

今回のETF申請は、同社が立ち上げた金融サービスブランド「Truth.Fi(トゥルース・ファイ)」を通じた事業の多角化と、暗号資産(仮想通貨)分野への関与を深める動きの一環と見られる。トランプ大統領が実質的に関わるビットコインETFとして、承認されれば大きな注目を集めそうだ。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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