Web3クリエイティブスタジオを手掛けるトーキョー・ゲームファイ(TOKYO GameFi)が解散したことが明らかになった。2025年11月12日付の官報に掲載された解散公告によると、同年10月27日開催の株主総会で解散を決議した。代表清算人は山本太郎氏が務め、債権者は公告掲載の翌日から2カ月以内に申し出が必要となる。

サイバーエージェント出身チームが設立
TOKYO GameFiは、サイバーエージェント(4751)で経験を積んだ経営チーム・クリエイター・エンジニアにより2022年3月に設立されたWeb3ビジネススタートアップで、2024年10月にCA GameFiから現社名に変更していた。本社は東京都渋谷区宇田川町に所在する。
同社は2025年2月、SBIインベストメント、デジタルハーツホールディングス(3676)、gumi(3903)、Cygamesなどから総額18億5,000万円を調達したと発表していた。
直近の業績を見ると、2024年9月期(第3期)の決算は最終損失2億9,300万円を計上。前期の2023年9月期は最終利益1億0,100万円の黒字だったが、大幅に悪化した。
同社は、gumiが開発したWeb3ゲーム『TOKYOBEAST』のコンセプトメイクを担当した。山本太郎CEOは2025年2月、「当社でコンセプトメイクを手がけgumi様で開発中のTOKYO BEAST」と公式に述べている。TOKYOBEASTは2025年6月にグローバルリリースされたが、8月24日にサービスを終了した。
Web3ゲームコミュニティでは、TOKYO GAMES Foundation(SBI、Cygames、gumiが協業)が2025年10月に公開した次回作『Project U』に関連し、同社解散の影響範囲やトークン「$TGT」の今後について懸念の声が上がっている。




