新製品ローンチで収益最大化やEVM依存からの脱却を目指す
「SushiSwap(スシスワップ)」のCEOジャレッド・グレイ氏は8日、ソラナ基盤の取引プラットフォームをはじめとした複数製品のローンチ計画を公式Xで発表した。
今年4月、SushiDAOではコミュニティの方向性を大きく左右するガバナンスの見直しが行われた。マルチトークンを活用したエコシステム強化や収益最大化を計画するほか、スシスワップをソラナなどの新たなチェーン上に展開することで、イーサリアム仮想マシン(EVM)に依存しないプラットフォームへと進化させる方針を固めている。
そんな中、今回発表されたのがマルチトークンを活用した新製品のローンチ計画だ。グレイ氏によると、2025年に以下の5つの製品がローンチされる予定である。
- Wara:ソラナ基盤の包括的な取引プラットフォーム
- Susa:オンチェーンオーダーブック方式のパーペチュアルDEX
- Kubo:デルタ中立戦略を用いたパーペチュアル取引製品
- Blade:公平な人気資産の取引を可能にする自動マーケットメイカー
- スシスワップアグリゲーター:すでに稼働しており、新たなパートナー統合を目指す
今回の発表を受け、グレイ氏の計画を支持する声が多く上がる一方で、一部ユーザーからはスシスワップアグリゲーターが競合プラットフォームと比べてどのような優位性を持つのか、という疑問が投げかけられた。グレイ氏はこれに対し、「スシスワップアグリゲーターは競合他社と比較して、最も多くのネットワークに接続しており、価格やレイテンシー、その他の指標において最高の性能を発揮しています」とコメントを返している。
今後ローンチ予定の製品はDeFiの可能性を大きく広げるとともに、エコシステムに多様性をもたらす可能性がある。グレイ氏のビジョンが実現すれば、スシスワップはDeFi分野での地位をさらに盤石にするに違いないだろう。
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情報ソース:ジャレッド・グレイ氏公式X