株式売却で資金を調達、今後も継続購入の余地あり
米国テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は14日、7月7日から13日にかけて約4,225 BTCを約4億7,250万ドル(約696億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は601,550 BTCに達し、評価額は約10兆円にのぼる(7月14日時点の市場価格ベース)。
今回の購入価格は1 BTCあたり約111,827ドルで、これにより同社の平均取得価格は1 BTCあたり約71,268ドルとなった。購入資金の原資は、クラスA普通株式および永久優先株(STRK、STRF、STRD)の売却によるものだ。
具体的には、以下のような株式の売却が行われた。
- クラスA普通株式:約79万株(約3億3,090万ドル/約487億円)
- STRK:約57万株(約7,110万ドル/約104億円)
- STRF:約44万株(約5,530万ドル/約81億円)
- STRD:約15万株(約1,500万ドル/約22億円)
7月13日時点で、総額約6.5兆円の発行枠が以下のとおり残っており、今後も同様の手法でビットコインを追加購入する余力がある。
- クラスA普通株式:約177億ドル(約2.6兆円)
- STRK:約204億ドル(約3兆円)
- STRF:約18億ドル(約2,652億円)
- STRD:約41億ドル(約6,042億円)
ストラテジーによるビットコイン購入履歴をリアルタイムで追跡できる「saylortracker.com」によると、同社の含み益は約298億ドル(約4.3兆円)に達しており、前回の6月30日の購入時点から約82億ドル(約1.2兆円)増加した。

上場企業による大規模で継続的なビットコイン購入は、相場の下支え要因となりうる一方で、市場が企業の動向に過剰反応するリスクも孕む。企業の存在感が、市場構造に影響を与える存在となっている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.38円)