米ステーキアンドシェイク、ビットコイン決済導入で既存店売上10.7%増

ヤマダケイスケ
9 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国のファストフード大手「Steak’ n Shake(ステーキアンドシェイク)」は11日、2025年第2四半期における既存店売上高が10.7%増となったことを公式Xで発表した。この成長率は「McDonald’s(マクドナルド)」や「Starbucks(スターバックス)」などの大手チェーンを上回る水準となっており、外食業界で注目を集めている。

BTCは実用性も証明、他社への波及効果に期待

ステーキアンドシェイクの急激な成長の背景には、ビットコイン(BTC)決済があるとみられる。同社は3月8日、公式X上で「ビットコインを受け入れるべきか?」とフォロワーに問いかける投稿を行い、暗号資産(仮想通貨)コミュニティから大きな反響を得た。こうした結果を踏まえ、同社は5月16日より正式に全店舗でのビットコイン決済の導入に至っている。

ビットコイン決済の採用により、同社は革新的なテクノロジーに関心を持つ新たな顧客層を開拓。さらに、従来の決済方法と比較して手数料を半減できたことでコスト削減にも成功したという。ビットコイン決済による2つの効果が相まって、今回のように競合チェーンを出し抜く結果につながった形だ。

なお、ステーキアンドシェイクの発表を受け、レストラン業界向けの情報サイト「Restaurant Business Magazine(レストラン・ビジネス・マガジン)」の編集長であるジョナサン・メイズ氏は、「同社が過去数年間、売上高を公表していなかった」と公式Xで言及。この発言に対し、同社はこれまでも売上高を報告してきたと反論したうえで、「ビットコインの力と、それが我々のビジネスをどれほど前進させたかを無視している」と指摘した。

ステーキアンドシェイクの好業績は、ビットコインが単なる投資対象ではなく、日常の支払い手段としても有効であることを改めて示す事例となった。同社の成功事例をきっかけに、今後は競合他社でもビットコイン決済導入を検討する動きが広がる可能性もあるだろう。ビットコインをめぐる議論は、今や投資家や規制当局だけでなく、消費者と外食産業においても新たな局面を迎えつつある。

関連:カシェイとDMMが提携──ビットコイン決済でDMMポイントが購入可能に
関連:ジェフ・ベゾスのブルーオリジン、宇宙旅行の仮想通貨決済を開始─BTC・ETHなどで搭乗券購入可能

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。