東証上場のクオンタムソリューションズ株式会社(2338)の完全子会社GPTパルズ・スタジオ・リミテッドは1日、9月26日付でETH(イーサリアム)投資を正式開始し、初回として125.75ETH(約50万ドル)を取得したと発表した。継続的な買い入れ段階に入り、計画に基づき保有規模を拡大していく。
同社は7月にビットコイン準備資産戦略を発表し、8月にはビットコイン保有量を14.19BTCに拡大するなど、暗号資産投資を積極化している。今回のETH戦略により、イーサリアムを軸とした財務戦略に参入した。
SIG、ARK、IAMなど国際著名投資家が参画
今回の戦略的取り組みには、サスケハナ・インターナショナルグループ(SIG)、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメント(ARK)、ヤム・タク・チャン氏傘下のインテグレーテッド・アセット・マネジメント (Asia) リミテッド(IAM)などの国際的に著名な投資家が参画し、同社のETH戦略に強固な資金基盤とグローバルリソースを提供している。
同社は取締役会の承認のもと、常態化・プログラム化された買い入れ体制を整備し、厳格な取引・カストディおよびリスク管理の仕組みを構築した。市場や流動性の状況に応じて調達ペースを柔軟に調整しつつ、投資活動の法令遵守、公開性および透明性を確保していく。
デジタル資産リザーブ戦略の中核に位置づけ
フランシス・B・ジョー代表取締役社長は「本資金調達は、トラディショナル・ファイナンスおよび暗号資産連動株式の分野における最有力機関を結集し、クオンタムソリューションズをグローバルなETHトレジャリーのリーグテーブルにおける有力候補へと押し上げるものです」とコメントした。
同社はETHをデジタル資産リザーブ戦略の中核と位置づけ、スマートコントラクト、分散型金融(DeFi)、将来のステーブルコイン・エコシステムにおける重要な基盤と考えている。コンプライアンス、安全性および透明性を重視したステーキングと取引戦略を推進し、企業価値と株主還元の向上を目指すとしている。
同社は7月にはTDX社と提携してビットコイン投資事業を本格化させており、今回のETH戦略により暗号資産投資をさらに多角化している。