分散型予測市場「Polymarket(ポリマーケット)」の創業者であるシェイン・コプラン氏が9日、プラットフォームのネイティブトークン「POLY」のローンチを示唆する投稿を公式Xで行った。同氏による公のトークン言及により、市場ではPOLYのローンチに対する期待が確信めいたものに変わりつつある。
時価総額トップクラスへの成長も織り込み済みか?
コプラン氏は「ポリマーケットが市場全体で1位のプラットフォームである」というSNSユーザーの投稿を引用。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要暗号資産(仮想通貨)の並びに「POLY」を加えた短いメッセージを投稿した。この一文はトークンローンチはもちろん、将来的にPOLYがこれら主要暗号資産と肩を並べる可能性を示唆するものとして注目を集めている。
ポリマーケットは政治選挙や経済指標、社会イベントなどの結果に賭けることができる分散型予測市場として注目を集めており、オンチェーンデータとユーザー数の両面で業界トップクラスの規模を誇る。これまで同プラットフォームは公式にトークン発行計画を明示していなかったが、発行を匂わせる動きは直近でも見られていた。
ポリマーケットの運営企業である「Blockratize(ブロックラタイズ)」は8月、米証券取引委員会(SEC)に対して資金調達に関する書類を提出。その中で、提供された証券の一部に「ワラント」が含まれていたことが確認されている。
暗号資産プロジェクトの資金調達シーンでは今後のトークン発行を見据え、初期投資家にワラントを付与してトークンの受け取り権利を与える手法がよく用いられる。このアプローチを採用している点からも、ポリマーケットのトークンローンチの可能性が高いとの見方が強まっている状況だった。
今回、創業者本人がPOLYの名称を公に口にしたことで、これまで憶測の域にとどまっていたトークン発行の可能性が現実味を帯びてきている。今後、ポリマーケットがどのようなトークンエコノミーを構築し、どのように予測市場の成長と連動させていくのかに注目していきたい。
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