ビットコイン総保有量3,050BTC、平均取得単価12,393,669円
国内上場企業の「Metaplanet(メタプラネット)」は12日、162BTC(ビットコイン)を20億800万円で追加購入したと発表した。今回の追加購入によって同社のビットコイン総保有量は3,050BTCに達し、評価額は約369億円にのぼる。
今回の購入価格は1ビットコインあたり12,393,669円で、これによりメタプラネットのビットコイン平均取得価格は1BTCあたり12,607,094円となった。本記事執筆時点のビットコイン価格は12,128,847円であるため、元本割れを起こしている状況だ。
今回の購入資金は、グローバル投資ファンド「EVO FUND(エヴォ・ファンド)」に対する第三者割当による第8回普通社債の発行による収益を活用したものだ。
メタプラネット社は、企業としてのビットコイン戦略の効果を評価するために以下3つを主要業績指標 (KPI)として導入している。
- ビットコイン・イールド
⼀定期間中のビットコイン保有量と想定希薄化後発行済株式数の比率の変化率を表す - ビットコイン・ゲイン
一定期間内で保有するビットコインがどれだけ増加したかを示す - ビットコイン・円・ゲイン
ビットコイン・ゲインを円換算したもの
同社の年初来の「ビットコイン・イールド」は53.2%、「ビットコイン・ゲイン」は937.92BTC、「ビットコイン・円・ゲイン」は11,779,831円となった。
暗号資産(仮想通貨)市場の成長とともに、企業がビットコインを財務戦略に組み込む動きが拡大している。メタプラネットのように、財務戦略としてビットコインを活用する企業は増加する可能性がある。しかし、その一方で市場のボラティリティや規制環境の変化が企業の財務リスクに影響を与える点には注意が必要だ。投資家は、企業のビットコイン戦略と市場動向を慎重に分析する必要があるだろう。
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