本記事では、メタマスクでスワップできない6つの原因とその対処法を詳しく解説していきます。
メタマスクの使い方を熟知している方も、初めて利用する方も必見の内容になっております。メタマスクをスムーズに利用するために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
メタマスクでスワップできない原因は?6つの対処方法を紹介
メタマスクでスワップできない6つの原因と対処方法
メタマスクのスワップ機能とは、メタマスク上で仮想通貨やトークンを異なる通貨に交換できる機能です。メタマスクのスワップ機能には以下のようなメリットや特徴があり、活用すれば取引の手間が省け、効率的に通貨を交換することができます。
- 手軽に仮想通貨へ交換できる
- ガス代(取引手数料)を削減できる
- トラベルルールの影響を受けない
- 複数のDEXから最適な価格を選ぶことができる
- ガス代(取引手数料)を自身で調整できる
- ステーキング機能に対応している
ただし、上記のような「スワップできない原因」が発生することがあるので対処方法を理解しておくと、問題が発生した際にも迅速に対応できるようになります。ストレスなく、安全に資産管理するために、ぜひ最後までご覧ください。
ガス代が不足している
スワップできない原因の一つに、ガス代の不足が考えられます。メタマスクでスワップを行うには、ガス代とクォート代の2つの手数料がかかります。
クォート手数料について
クォートとは、メタマスクが複数のDEX(分散型取引所)からデータをまとめて、取引に最適な価格をユーザーに提示してくれるサービスのことを指します。
このサービスを利用する対価として、クォート手数料が発生します。
クォート手数料は、スワップ金額の0.875%と固定されています!
対処法は、事前にガス代を確認しておき、余裕をもって資金を用意しておくことが必要です。また、ガス代を調べられるサイトもあるので、上手く活用してより取引をスムーズに進めましょう。
スワップ通貨の流動性が低い
市場での取引が少ないと通貨の流動性が低いために、スワップできなくなります。このような状況になった場合、見積もり画面が表示されず、取引が行えません。
対処法としては、流動性の高い別の通貨を選んでスワップするようにしましょう。また、メタマスク上の通貨・トークン同士でスワップできない場合は、CEX(中央管理型取引所)など他の取引プラットフォームを利用するのも一つの方法です。
より効率的に取引を行うために、メタマスクとCEX(中央管理型取引所)を使い分けるのも有効な手段となっています。
スワップ通貨のネットワークが異なる
メタマスクは、異なるネットワークの通貨に直接スワップできません。理由として、仮想通貨はそれぞれ異なるブロックチェーンネットワーク上に存在し、各ネットワークには独自のルールや規約をもっているためです。
ネットワークの異なる主要な通貨の例
- SOL(ソラナ)とAVAX(アバランチ)
- ETH(イーサリアム)とBNB(バイナンスコイン)
異なるネットワークで直接スワップができない場合は、メタマスクのブリッジ機能を活用しましょう。ブリッジ機能を利用すれば、異なるブロックチェーン間でも資産の移動が可能です。
ブリッジ機能の使い方は、以下の手順になります。
STEP
メタマスクのブリッジ画面をひらく
- 画面下中央のアイコンをタップ
- 「ブリッジ」を選択
STEP
ネットワークと通貨・トークンを選択
- 必要な情報を入力後、ブリッジに要する時間とガス代を確認する
- 問題なければ「Confirm」をタップ
- ガス代を含めた合計金額が表示されるので、内容を確認して「確認」をタップ
- 「Bridging complete」と画面に表示されたら、ブリッジ完了
※メタマスクが最適なレートを提示してくれますが、他のレート候補を知りたい場合は「Choose a different quote」をタップすると確認できます。
ブリッジ機能で入力する内容
From this network | 交換元のネットワークを選択 |
---|
You send | 送付する通貨・トークンの選択と金額を入力 ※最低送付金額は、10ドル以上(約1,500円)です。 |
---|
To this network | 交換先のネットワークを選択 |
---|
You receive | 交換先の通貨・トークンを選択 |
---|
ブリッジにも手数料がかかる場合があるので、余裕を持って資金を用意しておきましょう!
スリッページ設定が狭い
メタマスクのスワップにおいて、スリッページの幅を狭く設定するとスワップが失敗するケースがあります。特に、流動性の低い通貨や市場、または価格変動が激しい状況に対応できず、スワップが実行できなくなります。
スリッページについて
スリッページとは、スワップを行う際に予想していた価格と実際にスワップが成立した価格の差のことを指します。予期しない価格でのスワップを防ぎ、ユーザーが大きな損失を被らないようにするため機能です。
対処法として、スリッページの設定を固定しましょう。スリッページの設定には、デフォルト表示の「2%」と「3%」、自身でスリッページを変更できる「カスタム」の3種類があります。
スワップの速さや金額の大きさ、通貨・市場の流動性といった要素を考慮し、自分のスタイルにあったスリッページの設定を選ぶことが重要です。
キャッシュが溜まっている
メタマスクを使用している際に「クォートが利用できません」と表示されるケースがあります。この場合、アプリやウェブブラウザに一時的に保存するデータが溜まりすぎて、スワップできないのが原因になっています。
このような場合には、溜まったキャッシュのクリアをしましょう。
キャッシュクリアをすることで、アプリの動作の改善され、取引や操作をスムーズに行えるようになります。この操作によって、取引履歴やDApps(分散型アプリケーション)の接続情報が一時的に見れなくなりますが、ウォレットアドレスから確認できるので安心してください。
以下にメタマスクでキャッシュをクリアする手順を解説します。
STEP
アカウントのリセット画面をひらく
- 画面右下の歯車マークから「高度な設定」を選択
- 一番上に表示される「アカウントをリセット」をタップ
STEP
アカウントのリセットを実行する
- アカウントをリセットしますか?と表示されるので、「はい、リセットします」をタップ
スワップができない場合や接続に問題がある場合に試してみましょう!
クォートがタイムアウト状態
スワップを行う際に、見積もりが表示された画面を一定時間放置するとタイムアウトになってしまいます。タイムアウト状態になると、表示されていた見積もりが無効になり、スワップは実行できません。
タイムアウトの画面は以下のように表示されます。
この対処法は、画面下の「新しいクォートを取得」をタップしてやり直すことができます。
メタマスクで仮想通貨をスワップする方法【スマホアプリ】
メタマスクで仮想通貨をスワップする手順は、以下の通りです。
仮想通貨をスワップする手順
- メタマスクでスワップを選択
- スワップ情報を入力
- スワップを実行する
それでは、画像と併せて詳しく説明していきます。
STEP
スワップ画面をひらく
- 画面下中央のアイコンをタップ
- 「スワップ」を選択
STEP
スワップしたい通貨の情報を入力する
- スワップ元の通貨を選択し、数量を入力
- スワップしたい通貨を選択して、間違いなければ「クォートを入手」をタップ
※画面左下の「最大スリッページ2%」の文字をタップすると、スリッページを1〜5%まで選択できます。
STEP
ガス代を確認して、スワップする
- スワップしたい数量に対するガス代の見積もりが表示されるので、問題なければ「スワイプしてスワップ」をスワイプ
- 「トランザクションが完了しました」と表示されればスワップ完了
※「詳細を表示」をタップすると、クォートの詳細が確認できます。
最後に、メタマスク上でスワップできているか確認しておきましょう。
以上がメタマスクでスワップする手順になります。
#メタマスク
#メタマスクスワップ
#メタマスクスワップできない