メタマスク、報酬プログラムを発表──初回45億円相当のリネアの配布へ

JinaCoin編集部
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「MetaMask(メタマスク)」は5日、かねてより噂されていた報酬プログラムの概要を公式に発表した。発表によると、この「MetaMask Rewards(メタマスク・リワーズ)」はオンチェーン上で展開される大規模な特典制度として始動する予定で、初回シーズンでは約3,000万ドル(約45億円)相当のLINEA(リネア)トークンが配布されるという。

長期利用者には特別優遇、メタマスク独自トークンとも連動予定

メタマスクによれば、このプログラムでは紹介による紹介報酬、メタマスク独自のステーブルコイン「MetaMask USD(mUSD)」を活用した報酬、提携パートナーによる限定特典など、複数の仕組みを通じてユーザーに利益を還元する設計になっている。単なる利回り狙いの「ファーミング」的な仕組みではなく、メタマスク・コミュニティへの恒常的な貢献を目的としたプログラムである点が特徴だ。

同社は「この取り組みは、コミュニティへ定期的に還元するための本質的な方法だ」と強調しており、短期的な投機を狙うものではないことを明確にしている。

メタマスクはまた、長期利用者への配慮も示した。これまでメタマスクを使い続けてきた「OG(オリジナルメンバー)」と呼ばれるユーザーには、特別な恩典を付与する方針だという。さらに、今回の報酬プログラムは将来的に予定されているメタマスク独自トークンとも「意味のあるつながり」を持つとされており、既存ユーザーの忠誠度を高める仕組みが意識されていることがうかがえる。

この発表は、以前からコミュニティ内で繰り返し話題になっていたメタマスクトークン構想にも一定の方向性を示すものとみられる。トークンの詳細や発行時期は明かされていないが、エコシステム全体を巻き込む動きが進行中であることは確かだ。

メタマスクが古参ユーザーに特典を付与する方針を示したことは、長期利用者の信頼維持を重視する姿勢の表れである。トークン連携による報酬構造が明確化すれば、単なるキャンペーン的施策ではなく、持続的なコミュニティ経済形成への本格的な布石となるだろう。

関連:メタマスク、独自ステーブルコイン「mUSD」正式ローンチ──世界最大ウォレットが全面統合、1.5億店舗で決済可能
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.4円)

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