株式会社メルカリの子会社メルコインは5日、暗号資産(仮想通貨)取引サービス「Coincheck(コインチェック)」を運営するコインチェック株式会社と業務提携契約を締結したと発表した。2026年上半期を目処に、メルカリアプリの仮想通貨取引サービスを通じて、コインチェックとの仮想通貨取引が可能となる連携を開始する予定。
業界最大手との連携で仮想通貨普及を加速
現在メルカリの仮想通貨サービスではビットコイン、イーサリアム、リップル(XRP)の3銘柄のみ提供している。今回の提携により、コインチェックが扱う多様な仮想通貨をメルカリアプリから簡単に取引できるようになる。
メルコインは2023年3月にサービス開始以降、約1年9ヶ月で利用者数300万人を突破した。利用者の約9割が仮想通貨取引の初心者で、これまで仮想通貨に触れてこなかった層への普及拡大に貢献している。7月31日には「毎日つみたて」機能を追加し、従来の月1〜4回の積立頻度に加えて毎日積立も選択可能にするなど、サービス拡充を積極的に推進している。JinaCoin
一方、コインチェックは顧客預かり資産1兆円、アプリダウンロード数6年連続国内No.1の実績を持つ国内最大級の仮想通貨取引サービス。東証プライム上場のマネックスグループ傘下で、上場金融グループの水準を満たす内部統制・リスク管理・セキュリティ態勢を整備している。
国内の仮想通貨口座数は約1,240万口座まで成長しているが、証券口座数・NISA口座数と比較するとまだ限定的で、さらなる市場拡大の余地がある。
メルコイン代表取締役CEOの中村奎太氏は「コインチェックの機能を通じて、これまで以上に新たな価値をご体験いただくことで、『あらゆる価値の循環』という当社ミッションの実現に向けた大きな一歩を踏み出す」とコメントしている。両社は今回の提携により、仮想通貨の保有者をさらに増やし、新たな価値循環社会の実現を目指すとしている。
関連:メルコイン、メルカリアプリで「毎日つみたて」機能を提供開始── BTC、ETH、XRP対応
関連:メルカリビットコインは儲かる?やり方や売り方、注意点も解説