ソラナDEX ジュピター、独自ステーブルコイン JupUSD 発表──エセナ・ラボと提携

JinaCoin編集部
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Jupiter公式Xより引用

Solana(ソラナ)上の分散型取引所(DEX)「Jupiter(ジュピター)」は8日、独自のステーブルコイン「JupUSD」を2025年第4四半期(Q4)にローンチすると発表した。開発はステーブルコイン分野で実績を持つ「Ethena Labs(エセナ・ラボ)」との共同によるもので、ジュピターが提供するすべての主要プロダクトに統合される見通しだ。

複数監査を経て2025年Q4中頃に稼働見込み

JupUSDは、ジュピターが展開する複数のサービスで中核的な役割を担う。具体的には、パーペチュアル取引での担保資産、レンディングでの流動性提供資産として利用可能になるほか、スワップ、プロトレーダー向けの「Pro」、およびモバイルアプリでの取引にも対応する。

さらに、現在開発中の新プロダクト群にも順次統合される予定で、ジュピターエコシステム全体における共通通貨のような位置づけとなる。

発表によると、ローンチ時点でJupUSDは100%「USDtb」によって担保される。その後、段階的にエセナが発行する「USDe」を担保資産として追加し、利回りの最適化を図る計画だ。これにより、安定性を維持しつつ、流動性提供者にとって魅力的なリターンを実現することが期待されている。

JupUSDの発行および償還は、ソラナ上に構築されるネイティブコントラクトによって行われる。現在、複数回のセキュリティ監査を経た上で、2025年第4四半期中頃の稼働開始を目指して開発が進められている。

JupUSDの技術基盤を支えるのは、これまでに160億ドル(約2.4兆円)相当のステーブルコインを発行してきたエセナ・ラボだ。同社はステーブルコインの設計・運用で豊富な実績を持ち、ジュピターは「ステーブルコインを最も理解しているのはエセナだ」とコメントしている。

現在のDeFi市場では多数のステーブルコインが競合しており、単なる発行では存在感を示せない。ジュピターが取引・レンディング・決済の各領域に深く統合した設計を採ることで、エコシステム内で循環する独自経済圏を確立できるかが注目される。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.5円)

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