2025年第2四半期に新規購入、過去の暗号資産関連投資から規制ETFへ転換
ハーバード大学の資産運用部門ハーバード・マネジメント・カンパニーは8日にSECに提出したForm 13F書類で、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)を190万6,000株(評価額1億1,666万6,260ドル)保有していることを初めて開示した。
SEC書類で確認できる範囲では、同大学は2019年にブラックロックのStacks(スタックス/STX)トークンセールに関連会社を通じて参加している。また報道によると、2018年に暗号資産(仮想通貨)特化ベンチャーファンドへの投資を開始していたとされる。今回のIBIT投資は、実験的アプローチから規制認可ETFによる本格投資への戦略転換を示している。
IBITの評価額は、マイクロソフト(6億2,330万株)、アマゾン(102万1,100株)などの大型テック株と同等レベルとなっている。同時保有するSPDR Gold Trust(評価額1億150万8,390ドル)を上回り、ビットコインが金を凌ぐ代替資産投資として位置付けられた。
著名大学基金による仮想通貨の主流採用が本格化していることを示す象徴的な動きとなっている。
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