東証スタンダード上場のジーイエット(旧マックハウス、証券コード:7603)は29日、ビットコイン購入の進捗状況を発表した。同社は8月21日から継続的にビットコインを購入しており、累計購入枚数は112.5831BTC、総購入金額は19億円に達した。平均取得単価は1BTC当たり1,687万6,422円となっている。
約1ヶ月間で段階的に購入を実施
同社は9月22日に「株主総会決議事項の実行およびビットコイン購入開始に関するお知らせ」を公表し、本格的な購入を開始していた。購入履歴によると、8月21日に17.5075BTC(3億円)、9月22日に23.1807BTC(4億円)、9月24日に23.9180BTC(4億円)、9月25日に23.8800BTC(4億円)、9月26日に18.1674BTC(3億円)、9月29日に5.9295BTC(1億円)を順次取得している。
各回の取得単価は市場価格の変動を反映しており、最も高い取得単価は9月22日の1,725万5,734円、最も低い取得単価は9月26日の1,651万3,094円となった。同社は段階的な購入により価格変動リスクの分散を図ったものと見られる。
ジーイエットは今期の業績予想について、暗号資産(仮想通貨)の評価損益の影響を織り込んでいないと説明している。購入した暗号資産については四半期ごとに時価評価を行い、その評価損益を損益計算書に計上する方針を示した。今後、業績に著しい影響が生じた場合には適時かつ適切に開示するとしている。
同社の継続的なビットコイン購入は、企業の財務戦略としての暗号資産採用事例として注目を集めており、他の上場企業による類似の取り組みにも影響を与える可能性がある。