gumi、世界最大XRP財務企業に7.6億円出資──SBI・リップルと共にエバーノースの10億ドル調達に参画

shoko-koyama
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ゲーム・ブロックチェーン事業を展開する株式会社gumi(グミ:3903)は21日、機関投資家規模での暗号資産XRP採用を促進する米エバーノース・ホールディングスが実施するPIPE(上場企業による私募増資)へ500万ドル(約7.6億円)を出資したことを発表した。

SBI・リップル主導で10億ドル超の資金調達

エバーノースは、特別買収目的会社(SPAC)であるアルマダ・アクイジションIIとの企業結合を通じて、米国ナスダック市場への上場を計画している。ティッカーシンボルは「XRPN」で、合計10億ドル(1,518億円)超の資金調達を行う予定だ。取引完了は2026年第1四半期を予定している。

グミの筆頭株主であるSBIホールディングスは2億ドル(約304億円)を出資。リップル、リップルワークス(独立系慈善財団)、パンテラ・キャピタル、クラーケン、GSR、リップル共同創業者クリス・ラーセン氏らも参画している。

関連:世界最大XRP財務企業「Evernorth」誕生──リップル・SBI・パンテラら10億ドル出資、ナスダック上場へ(ティッカー:XRPN)

世界最大級の公開XRPトレジャリーを構築

調達した資金は主に公開市場でXRPを購入し、世界最大級の公開XRPトレジャリーを構築するために活用される。このトレジャリーは単にXRPを保有するだけでなく、機関投資家向けレンディングやDeFi(分散型金融)を積極的に活用することで、継続的な資産価値の向上を目指す。

すべての財務報告は大手監査法人による独立した監査を受ける予定で、高い透明性とガバナンスを確保する。また、XRPレジャーのバリデータ運営などを通じて、XRPエコシステム全体の成長に参加することでリターンを追求する。

グミ、XRPを中長期的成長資産として位置付け

グミはXRPを中長期的な成長資産として位置付けており、2025年8月には25億円相当のXRP購入を決定。10月にも新株予約権の発行による資金調達を実施し、XRPを追加取得することを決定している。

関連:gumi、XRP25億円分購入を決定──ビットコインとXRPの二軸で資産戦略

同社は「XRPは、SBIホールディングスが中核的に推進する国際送金・流動性ネットワークの戦略において重要な役割を担うアセットであり、同社が筆頭株主である当社にとっても極めて高い戦略的親和性を有している」とコメント。今回のエバーノースへの出資を通じ、XRPエコシステム発展への貢献に加え、グミグループの収益機会のさらなる拡大を目指す。

XRPは米国における規制の枠組みが明確化されつつあり、グローバル決済における実用性も証明されている数少ないデジタルアセットの一つだ。エバーノースの取り組みは、規制に準拠し監査を受ける上場企業という信頼性の高い枠組みを通じて、XRPへのシンプルかつ流動性の高い投資機会を機関投資家に提供する。

単なる市場での売買にとどまらず、XRPレジャーのバリデータ運営などを通じてエコシステム全体の成長に参加することで、XRPのさらなる普及と機関投資家による採用を加速させる上で重要な意義を持つものと見られている。

関連:リップル、XRPトレジャリー設立計画で1,500億円資金調達を主導──SPAC活用、DeFi・レンディング展開へ

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.85円)

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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