投資分析プラットフォーム「Alphractal(アルファラクタル)」は21日、ドージコイン(DOGE)のハッシュレートが過去最高水準に迫っており、価格上昇の可能性が高まっているとの見解を公式Xで示した。同社はオンチェーン指標を基に「マイナー活動が活発で、ネットワーク全体が非常に強い状態にある」と指摘している。
新指標でドージコインの安定性を確認
ネットワークの健全性を裏付ける指標として注目されるのが、同社が新たに導入した「ネットワークストレス指数」だ。この指数は手数料ストレス・ハッシュストレス・供給ストレスの3要素で構成され、数値が高いほどネットワークの不安定さや大きな変動の可能性を示唆する。
同社が共有したデータを確認すると、指数は2025年に入ってから低水準で推移しており、直近では0.02を下回る水準にある。こうした面からも同社は、ネットワークの安定性と共にリスク警告サインが見られないと指摘する。
また同社は、アルファ価格やCVDD(Cumulative Value-Days Destroyed)などのオンチェーン分析モデルが、ドージコインの価格動向を予測するうえで有効であると強調。特にCVDDは過去に価格の天井や底を特定してきた実績があると評価している。
アルファラクタルは現在のCVDDのトップが0.54ドルと強調したうえで、「休眠中のドージコインが動くにつれてトップがさらに上昇する可能性がある」と指摘。現在のラインが単なる通過点に過ぎず、強固なネットワーク活動を背景に今後1ドルを超える可能性があると同社は語る。
一方で、同社は暗号資産(仮想通貨)市場全体でレバレッジが増加していることに懸念を示しており、「ドージコインの急騰局面では急激な清算が発生するリスクがある」とトレーダーへ注意を促している。
なお、執筆時点でのドージコイン価格は、0.2167ドルと前日比+0.84%で推移している。直近では下落基調が見られるが、強靭なネットワークとオンチェーン指標の動きは今後の価格展開にプラスに働く可能性があるだろう。ドージコインが史上最高値を更新する近い未来に期待したい。

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