暗号資産市場で大規模清算発生──1時間で3億1,200万ドル、ロング優勢で損失拡大

水澤 誉往
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

22日午前10時18分時点で、暗号資産(仮想通貨)市場において1時間で3億1,200万ドルの大規模清算が発生していることが明らかになった。çoinglassのデータによると、清算の98.5%に当たる3億754万ドルがロングポジションで、ショートポジションはわずか460万ドルにとどまり、強気投資家の損失が際立っている。

取引所別清算データ

仮想通貨取引所別精算データ 2025年9月22日
coinglassより引用

バイビットが最大の清算額を記録し、1億3,648万ドルに達している。このうち99.53%がロングポジションで、同取引所の投資家が大きな損失を被った。バイナンスも8,043万ドルの清算を記録し、97.66%がロングポジション。ゲートでは3,996万ドルが清算され、98.48%がロング優勢となった。

その他の主要取引所でも軒並み90%以上がロングポジションの清算で、OKX(96.62%)、HTX(96.68%)、CoinEx(99.89%)など、市場全体でロング投資家の一斉清算が発生している。

市場への影響

仮想通貨精算ヒートマップ 2025年9月22日
coinglassより引用

清算データと並行して示された市場規模では、ETHが1億1,381万ドル、BTCが5,058万ドルと上位を占めており、主要アルトコインでもDOGE(1,854万ドル)、SOL(1,530万ドル)、XRP(1,273万ドル)が大きな取引量を記録している。

この大規模清算は、暗号資産市場の急激な価格変動により、レバレッジをかけた強気ポジションが一斉に強制決済されたことを示している。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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