仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):レンジ突破には強い値動きが必要

ビットコイン(BTC)は3月14日以降日足短期HMA・4時間足長期HMAと日足中期HMAの間で価格が推移しており、短期的に方向感の無い相場が続いている。この値動きはFOMC(米連邦公開市場委員会)の発表前に投資家が売買を控えているために起こっていると思われる。
そのためFOMC終了後に投資家の売買が加速し、日足中期HMAを上抜けすれば上昇傾向、4時間足長期HMAを下抜けすれば下落傾向となる可能性が高いだろう。しかし、4時間足ボリンジャーバンドがさらに縮小を始めているため、各移動平均線を突破したとしても、4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを誘発する強い値動きがなければ、86,400ドル付近から79,000ドル付近の範囲の値動きとなると推測する。

日足ではMACDが3月15日以降ゴールデンクロスとなっているため上昇への期待感が強いが、下位足の相場状態から85,351.06ドル付近を価格が突破し、且つ日足短期HMAと日足中期HMAがゴールデンクロスするまでは、中期的な上昇と判断するのは難しいと思われる。
イーサリアム(ETH):2月後半と同じ相場状態の可能性あり

イーサリアム(ETH)は現在日足中期HMAの上抜けに挑戦している状態だ。日足中期HMAの上抜けが確定すれば、次はこれまで上値が止められていた1,961.16ドルの突破と4時間足ボリンジャーバンドがエクスパンションの値動きとなるかが焦点となる。
上記条件がそろった場合、短期的には1,992.85ドル付近で一旦反発されると思われるが、反発後再度上昇の値動きを見せ上昇のダウ理論が成立すれば2,149.01ドル付近を目標とすることができるだろう。

一方、現在の4時間足ボリンジャーバンドの狭さは2月後半(2月12日~2月25日)と同じ状態のため、今回4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンド付近で反発した場合は、2月後半と同じように4時間足ボリンジャーバンドの範囲で狭いレンジ相場となる可能性が高い相場となっている。
カルダノ(ADA):日足短期HMAが下限、しかし上昇への転換は遠い

カルダノ(ADA)は現在日足短期HMAで反発し短期的な上昇の値動きとなっている。日足短期HMAは前回もサポートとして機能しており、現状4時間足ボリンジャーバンドロワーバンドもほぼ同じ位置にあることから、強力なサポートであると判断できる。
そのため、ファンダメンタルズ要素がなければ、日足短期HMAが下限の状態が続くと推測する。

上限については日足中期HMAがレジスタンスとして機能している可能性が高い。また、日足中期HMAを上抜けしたとしても4時間足長期HMAと4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドが上昇の抵抗となると思われる。
そのため、中長期的な上昇と判断するためには最低限4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴いながら4時間足長期HMAを価格が突破する値動きが必要だろう。
リップル(XRP):中期的上昇への転換に期待高まる

リップル(XRP)は日足短期HMA、日足中期HMA、4時間足長期HMAが集中するポイントで下落が止められた値動きとなっている。この値動きで下落リスクは少なくなっているが、4時間足レベルでは下降のダウ理論が成立しているため4時間足中期HMAを価格が上抜けするまでは楽観はできないと言える。

日足ではMACDの下落率が減少し、日足中期HMAと日足短期HMAがゴールデンクロスをしていることから上昇傾向と推測できる。そのため今後、日足短期HMAを価格が下抜けぜずに2.4764ドルを上抜けすれば中期的な上昇となるだろう。
しかし、日足レベルでは現在はレンジ状態と判断できるチャート配置のため、日足長期HMAを上抜けするまでは安定した値動きは難しいと思われる。
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使用インジケーター
- HMA(ハル移動平均線):短期(20)、中期(80)、長期(320)
- ボリンジャーバンド:期間50、偏差2.5
- MACD:12、26、9
- ライン
- 日足:黄色
- 4時間足:オレンジ
- 1時間足:紫