仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC): 下落トレンド脱却、今後史上最高値がターゲットに
ビットコイン価格は、昨日17日の相場で4.05%上昇した。高値は105,851.81で、安値は99,955.76ドルを付けた。現在は104,000ドル付近を推移している。
日足では、下降平行チャネル(赤)を明確に上抜けることに成功した。また、直近高値として意識されていた102,700ドル付近を明確に上抜けた。現在は104,000ドル付近まで上昇しており、104,000ドルは週足ローソク足実体ベースでの抵抗線(紫)が引かれている地点である。現在、ビットコイン価格は、史上最高値の108,300ドル付近がターゲットとして意識されるような価格帯まで上昇してきている。来週のトランプ次期大統領の就任式を控えて史上最高値更新もありうる状況で、さらに期待感が高まっている。
4時間足では、今週月曜から順調に高値を切り上げており、上昇トレンドを継続している。移動平均線は、昨年12月下旬から密集状態が続いていたが、直近の相場から拡散を始めたように捉えられる。移動平均線が密集から拡散へ向かう状態は、上昇パターンとしてよく見られる動きであるため、今後さらに移動平均線の拡散に伴って価格が上昇していく可能性を示唆している。
イーサリアム(ETH):3500ドルの明確なブレイクが重要に
イーサリアムは、昨日の相場で5.01%上昇した。高値は3525.72ドル、安値は3307.50ドルを付けた。執筆時現在、価格は3470ドル付近を推移している。
日足では、3300ドルでサポートに成功し、反発する動きを見せた。また、4日連続で安値を切り上げた。上値が重い状態が長く続いているが、今後まず3300ドル付近で底固めを行うような相場が形成されやすいと推測される。
4時間足では、短期移動平均線にサポートされながら上昇トレンドを形成している。現在移動平均線が密集しており、昨日の時点では短期移動平均線は長期移動平均線を上抜けている。また、まもなく短期移動平均線は長期移動平均線を上抜けようとしており、ゴールデンクロスが形成されれば、ビットコインの4時間足チャートと同様に上昇を示唆する可能性がある。目先の目標としては、3500ドル付近に意識されている抵抗線のブレイクが重要だと予想される。過去に支持線や抵抗線として機能した3500ドル付近を明確に上抜ければ、損切りを巻き込んで上昇しやすい環境になると推測される。その場合、再び4000ドルや月足三角持ち合いの上限線が次のターゲットとして見えてくるだろう。
ソラナ(SOL):ダブルボトムのネックラインブレイクまもなく
ソラナは、昨日の相場で3.96%上昇した。高値は222.11ドル、安値は209.84ドルをつけた。現在は220ドル付近を推移している。
日足では、4日連続で続伸している。ローソク足は全ての移動平均線を上抜けることに成功し、まもなくダブルボトムのネックラインをブレイクしようとしている状態だ。ネックラインは220ドル水平線に位置しており、220ドル付近は過去の相場でも非常に強く意識されていることが確認できる。そのため明確にブレイクすればショートスクイーズが発生して、価格は跳ね上がる可能性があると推測される。
4時間足では、昨日の相場でゴールデンクロスが発生した。年明けから上値が重い相場が継続していたが、ローソク足がすべての移動平均線を上抜けた後から順調に上昇が続いている。移動平均線は、密集から拡散へ向かおうとしており、上昇平行チャネルの中を再び推移し始めたことも合わせて、上昇していきやすい環境であると言えそうだ。週末の相場では、220ドルが意識されやすいテクニカルポイントとなりそうだ。直近の強気相場の勢いで一気に上抜ける可能性も考えられる。しかし、過去の220ドル付近の値動きを見てみると、やや横ばい傾向であることが確認できるため、一度抵抗されたり揉み合いを形成する展開を想定しておく必要がありそうだ。
リップル(XRP):日足は5日連続続伸、短期足は史上最高値付近で横ばい形成
リップルは、昨日の相場で1.5%上昇した。高値は3.3536 2ドルで、安値は3.17724ドルをつけた。現在は3.26ドル付近を推移している。
日足では、5日連続で続伸している。一昨日16日に史上最高値を3.40ドルに更新し、昨日は引き続き安値を切り上げてローソク足を確定した。平行チャネルを使用した分析では、今後4ドル台へ突入する可能性も十分に考えられる相場状況になっている。月足のRSIは現在85付近を示しており、2018年に価格のピークを支えた時は95付近を示していた。一般的に相場の天井の目安とされている月足RSI90まで若干の余裕を残しているが、どこで利益確定をするのかを検討しておく時期になってきたと言えそうだ。
4時間足では、2018年1月に付けた史上最高値付近で揉み合いを形成し始めている。移動平均線は拡散へ向かっている状態で、ローソク足との乖離幅はまだ大きく広がっていない。そのため現状では、今後も長い目線で見て上昇していく可能性の方が高いと推測される。しかし、直近では高値をやや切り下げているため、一度上昇が一服して、横ばいを形成せいする展開もシナリオとして考えられる。短期移動平均線がローソク足に追いついてくるまでは横ばいを形成する展開が考えられるが、日足など上位足を見る限り目線は引き続き上方向で、売られた相場は押し目買いされやすい環境であると推測される。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高