ビットコイン、10万ドル目前 強気派の勢い取り戻せるか【仮想通貨チャート分析】

廣野倭佳菜
19 Min Read

仮想通貨チャート分析

ビットコイン(BTC): 週足チャートで反発に成功、気になる今後の動向は?

ビットコイン(BTC USD) 週足チャート分析 2025年1月6日
ビットコイン 週足チャート分析 2025年1月6日

ビットコイン相場は、先週1週間で4.97%上昇した。週足では、92,000ドル付近でのサポートに成功し、98,000ドル抵抗線付近まで上昇した。現在価格は99,000ドル付近を推移している。

ビットコイン(BTC USD) 日足チャート分析 2025年1月6日
ビットコイン 日足チャート分析 2025年1月6日

日足では順調に上昇平行チャネル内を推移している。直近の相場では、安値の切り上げが継続し、ローソク足は平行チャネルの上限値を目指して上昇を続けている。まず目先の目標は、前回高値の99,900ドル付近の上抜けや、100,000ドルを明確に上抜けることになりそうだ。移動平均線は短期移動平均線が中期移動平均線をわずかに下抜けている。100,000ドルの強力な水平線も影響して、テクニカル的にはしばらく横ばいを形成しやすい可能性がある。

米国では、トランプ次期大統領が今月20日に就任式を行い、新政権が発足する。トランプ次期大統領は、アメリカ政府が5年間でビットコインの総供給量の約5%にあたる最大100万ビットコインを取得し、「戦略的ビットコイン準備金」を創設するとしている。トランプ次期大統領の就任式が近づくにつれて、ビットコインへの期待感が高まり価格を押し上げる可能性もある。もし就任式でビットコインに関する何らかの発表や大統領令の発令があれば、相場は大きく左右されるだろう。

イーサリアム(ETH):月足三角持ち合いの再ブレイクに挑戦中

イーサリアム (ETHUSD)週足チャート分析 2025年1月6日
イーサリアム 週足チャート分析 2025年1月6日

イーサリアムは先週1週間の相場で、8.33%上昇した。現在価格は3600ドル付近を推移している。週足では、直近数週間で安値の切り上げが行われ、月足三角持ち合いの再突破を試みている。週足の移動平均線は短期移動平均線が上向きになり、中期移動平均線を上抜けようとしている。上抜けに成功した場合、パーフェクトオーダーが形成され、再び4000ドル突破や史上最高値更新を目指しやすい環境が整うと予想される。

イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年1月6日
イーサリアム 日足チャート分析 2025年1月6日

日足では、先週3日金曜日に三角持ち合いのブレイクに成功し、ローソク足は一つ上のレンジに移行した。ローソク足のすぐ上には月足三角持ち合いの上限線が控えているため、直近の相場では横ばいになる可能性がある。出来高を見ると、先月末から控えめな相場が続き、横ばいを形成しやすい環境だったことが分かる。今日から今週1週間の間でホリデー明けのトレーダーたちが相場に戻ってくることが予想され、値動きが生まれやすい環境に戻ると推測される。

ソラナ(SOL):日足で複数レジスタンスのブレイクに成功

ソラナ (SOLUSD)週足チャート分析 2025年1月6日
ソラナ 週足チャート分析 2025年1月6日

ソラナは先週1週間の相場で12.36%上昇した。現在価格は215ドル付近を推移している。

去年11月に史上最高値を更新した後、約1ヵ月間にわたる調整相場を形成していたが、月足三角持ち合いの上限線や、週足上昇平行チャネルの¼ライン、短期移動平均線などの複数のテクニカルがサポートになって反発した。反発後も上昇を続け、先週の最高値は219.83ドルを記録した。

ソラナ (SOLUSD)日足チャート分析 2025年1月6日
ソラナ 日足チャート分析 2025年1月6日

日足では、先週3日金曜日の値動きで、日足下降平行チャネルと4時間足上昇平行チャネルを明確に上抜けた。また、週足平行チャネルの半値ラインを上抜け、レジスタンスがサポートに切り替わった。現在は、過去の相場でも意識されていた220ドルの抵抗線を試している状況だ。去年の11月の相場で200ドルを超えた後、しばらくの間200ドルから220ドルの間でレンジを形成した経験がある。強気派によって買い圧力が強まれば、220ドルの抵抗線を一気に上抜け史上最高値の264ドルまで一気に上昇する展開も考えられる。しかし強気派と弱気派が拮抗する場合、過去の相場と同様にレンジを形成する可能性があると推測される。

シンボル(XYM):週足でも横ばいを形成、日足は弱気三角持ち合い形成か

シンボル (XYMUSD)週足チャート分析 2025年1月6日
シンボル 週足チャート分析 2025年1月6日

シンボルは先週1週間の相場で3.51%上昇した。現在価格は0.018ドル付近を推移している。

フィボナッチリトレースメントで78.6%戻しにあたる0.017ドルで価格の維持しようとする動きが確認できる。

シンボル (XYMUSD)日足チャート分析 2025年1月6日
シンボル 日足チャート分析 2025年1月6日

日足では横ばいを形成している。しかし、直近の相場で僅かに高値の切り下げが発生しており、0.017ドルを下限とした緩やかなディセンディングトライアングル(弱気の三角持ち合い)を形成していることが確認できる。このトライアングルをどちらの方向にブレイクするかによって、相場は大きく左右されることが予想される。弱気派によってさらに売り圧力が強まった場合、0.017ドルのサポートに失敗し、週足下降平行チャネルの下限値まで調整を深掘りする可能性が現実味を帯びてくる。もし上抜けに成功すれば0.020ドル付近まで上昇する可能性があると推測される。

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使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA
    • 20SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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