デジタル資産運用大手のコインシェアーズ(CoinShares)は1日、米ナスダック市場でティッカーシンボル「CSHR」として取引を開始した。SPAC(特別買収目的会社)であるVine Hill Capital Investment Corp.(ナスダック:VCIC)との合併を通じて実現した米国上場で、取引前の株式評価額は約12億ドル(約1,905億円)となる。
ブラックロック・フィデリティ・グレースケールに並ぶ世界トップ4
コインシェアーズは2013年設立のジャージー島拠点の暗号資産運用会社で、60億ドル超の資産を4つのプラットフォーム上の39商品で運用する。暗号資産ETP(上場取引型金融商品)の運用資産残高ではブラックロック、フィデリティ、グレースケールと並ぶ世界トップ4に位置し、欧州市場では約34%のシェアで首位だ。
合併のスキームでは、新たに設立されたCoinShares PLC(旧Odysseus Holdings Limited)が上場親会社となり、CoinShares International Limitedはその完全子会社に移行した。機関投資家からの5,000万ドルの普通株式コミットメントが取引を後押ししている。
共同設立者でCEOのジャン=マリー・モニェッティ氏は「10年以上かけて欧州で築いた機関投資家向けデジタル資産インフラを、世界最大の資本市場に持ち込む」と述べ、今回の上場を戦略的な転機と位置づけている。コインシェアーズはすでにナスダック・ストックホルムに上場していたが、米国市場への移行により、より深い流動性と幅広いアナリストカバレッジの獲得を狙う。
近年、BitGo、サークル、ブリッシュ、ジェミナイなど暗号資産関連企業の米国上場が相次いでおり、コインシェアーズもその流れに加わった形だ。




