コインチェックは8日、NOT A HOTEL DAOが発行する暗号資産(仮想通貨)NOT A HOTEL COIN(NAC)の取扱いを、コインチェックの販売所で始めた。あわせて、NOT A HOTEL DAOが同社の組込型金融サービス「Coincheck CaaS」を導入し、NOT A HOTELのアプリでコインチェックに保有するNACの残高を表示したり、NACをレンディングに回したりできるようにした。
コインチェックでNACの取扱い開始、Coincheck CaaSでアプリと連携
コインチェックによると、NACは販売所で取り扱い、販売所での積立購入サービスにも対応する。取扱いの詳細は、同日付のコインチェックのお知らせで案内している。
Coincheck CaaS(Crypto as a Service)は、APIを通じて暗号資産の機能を企業のアプリやサービスに組み込める仕組みだ。今回の連携は、API連携と、利用者の情報を安全に受け渡す認証の仕組み(IdP)で実現した。
NOT A HOTELのオーナーやアプリの利用者は、コインチェックに保有するNACを、NOT A HOTEL DAOが提供する次の2種類のレンディングに貸し出せる。
- 宿泊権レンディング:NACを預けて、NOT A HOTELの宿泊権を得る
- NAC受取型レンディング:預けたNACと利息が返還される利回り型
NACは、NOTA(旧NOT A HOTEL)の100%子会社であるNOT A HOTEL DAOが、イーサリアム上のERC-20規格で発行する暗号資産だ。NOT A HOTELの宿泊権の獲得や、管理費・付帯サービスの支払いに使える。
NAC、GMOコインのIEOから約1年10カ月でコインチェックも取扱い
NACは2024年12月、GMOコインのIEO(取引所を介した新規の暗号資産販売)で販売された。GMOコインの開示資料によると、販売価格は1NAC=1,000円、販売数量は200万NACで、発行上限は設けていない。
JinaCoinは当時、IEOの申込額が20.7億円に達したと報じている。
| 項目 | GMOコイン | コインチェック |
|---|---|---|
| 取扱い開始 | 2024年12月13日 | 2026年10月8日 |
| 取扱いの形態 | 取引所(現物取引) | 販売所(積立購入にも対応) |
| 取扱いの経緯 | IEOで販売した後に取扱い開始 | 2025年12月の協業発表を経て取扱い開始 |
コインチェックとNOT A HOTEL DAOは2025年12月9日、コインチェックでのNACの取扱いの検討と、暗号資産と実物資産(RWA)を結びつけた連携の強化を発表していた。今回の取扱い開始とCoincheck CaaSの導入は、その検討の結果だという。
NACの発行体の親会社であるNOT A HOTEL株式会社は2日付で社名をNOTAに変更し、5日には住宅事業への参入を発表している。
両社は今後も、RWAの領域で新たなサービスづくりに取り組むとしている。
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