レックス・シェアーズ、BNB現物+ステーキングETFを米SECへ申請

伊藤 将史
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETF発行企業である「REX Shares(レックス・シェアーズ)」は26日、暗号資産(仮想通貨)BNBの現物を保有し、さらにステーキング報酬も得られる新しい上場投資信託(ETF)、「REX-Osprey™ BNB + Staking ETF」の設立を米証券取引委員会(SEC)に申請した。

BNB、米国で4通貨目のETF対象となるか

このETFの法的な申請主体は「ETF Opportunities Trust(ETFオポチュニティーズ・トラスト)」であり、運用は投資顧問会社である「REX Advisers, LLC(レックス・アドバイザーズ)」が担っている。

今回SECに提出された目論見書によると、このETFの投資目的は、「BNBのパフォーマンスの1倍に加え、BNBに関連するステーキング報酬の投資成果を追求する」ことである。

これは、このETFがBNBの現物を直接保有するだけでなく、その保有するBNBをステーキングに活用し、そこで得られた報酬を投資家のリターンに加えることを意味する。ステーキングの方法としては、カストディアンを通じてバリデータにBNBをデリゲートする方法のほか、リキッドステーキングトークン(LST)への投資も行うとしている。

今回の申請は、「1940年投資会社法」に基づいて行われており、SECが却下などの対抗措置を取らない限り、申請から75日後に自動的に有効となる。

BNB ETFは前例のない試みではない。7月2日には、レックス・シェアーズと「Osprey Funds(オスプレイ・ファンズ)」が共同開発した「REX-Osprey™ Solana + Staking ETF(ティッカー:SSK)」が米国で上場し、ソラナ現物とステーキング報酬を組み合わせた初のETFとして取引を開始した。同ETFは上場初日の出来高が2,000万ドルに達し、強い投資家需要を示した。

ビットコインイーサリアム、ソラナに続き、BNBは承認されれば米国でETFに組み込まれる4つ目の通貨になる見込みだ。特にステーキング機能を備えたETFとしてはソラナに続く2例目であり、SECの今後の対応と、他の主要アルトコインへの波及効果に注目が集まる。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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