ビットコイン(BTC)が再び強気な動きを見せている。日足チャートでは過去2日間にわたって連続的な大陽線を形成し、29日には114,000ドルをローソク足実体レベルで突破した。こうした中、一部の投資家はテクニカル面や価格サイクルを基に、今後数ヶ月で大きな価格上昇が起こる可能性が高いと指摘している。

逆三尊やWボトムなど複数の強気形状が出現
暗号資産(仮想通貨)インフルエンサーのMatthew Hyland氏は29日、現状のビットコインチャートに複数の強気サインの出現を指摘している。逆三尊のブレイクアウトやサポートラインへのリテスト、さらに118,000ドルをネックラインとしたWボトムの形成などを挙げ、「チャート構造が非常に整っている」と強調した。
また、同氏はビットコインが現在、半減期を経た後の第4四半期に突入していることにも注目している。過去の統計上、ビットコインは第4四半期のタイミングで最高値を更新する傾向がある。こうしたアノマリー的な慣習とテクニカル的な強さが入り混じる展開は、ビットコイン価格上昇への期待感をより強めていると言えるだろう。
急騰パターンの再来、117,500ドルへの上昇期待
暗号資産トレーダーのHoney氏は29日、3月から4月にかけて急騰した際に出現したチャートパターンが、現在の相場にも確認できると指摘。このパターンが繰り返されるなら、ビットコインは200日指数平滑移動平均線や200日移動平均線といった重要水準で反発し、10月以降に上昇トレンドを再開する可能性が高いと分析している。
また、Honey氏はすでに価格が底を打っていると仮定した場合、112,000ドルを突破すれば117,500ドルへの道が開かれると予測。そこから一気に125,000ドルを超える史上最高値更新へと進む可能性を示した。執筆時点では112,000ドルを明確に突破しているため、同氏の予測がより現実味を帯びてきた形だ。
4年サイクルは未だ有効、さらなる上昇余地あり
Honey氏はまた、これまで何度も機能してきたビットコインの「4年サイクル」にも言及している。現在の局面はまだサイクルの天井を迎えていないとし、さらなる上昇余地が残されていると指摘。今後数ヶ月間においてもう一段上昇する可能性があることを示唆した。
ただし、週足ベースの50週移動平均線を明確に下回ってローソク足が終値をつけた場合、この強気サイクルの予測が間違っていたと判断する明確な基準になるとしている。このラインを下回る終値は常に弱気相場の始まりを示してきたとし、これがリスク管理の最終ラインであると付け加えている。
ビットコインはテクニカルと価格サイクルの両面から強気相場を裏付ける要素が増えてきた。過去の値動きからしても、第4四半期はさらなる上昇に向けた重要な局面となる可能性に期待できそうだ。今後数週間から数ヶ月にかけての値動きでビットコインが再び史上最高値更新を果たせるか、投資家の注目が一層高まっている。
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