過去のサイクル同様、6月は軟調も7月以降の反発に期待か
暗号資産(仮想通貨)インフルエンサーのapsk32氏は23日、ビットコイン価格について、過去のサイクルとの類似性を根拠に、6月はパフォーマンスが悪いものの7月には反発し、年末までに20万ドル(約2,934万円)を超える可能性があるとの見方を示した。
apsk32氏が投稿したチャートは、ビットコインの過去の価格サイクル(2013年、2017年、2021年)と現在のサイクル(2025年)を重ね合わせて比較したものだ。

このチャートでは、色分けされた各年の価格推移が示されている。特に注目すべきは、過去の主要な強気相場であった2013年、2017年、2021年のいずれにおいても、6月には価格が停滞または下落する傾向が見られる一方、7月以降に力強く反発し、年末にかけてサイクルの最高値へと向かっている点だ。
apsk32氏は、「もしこのサイクルが繰り返されるなら、ビットコインはクリスマスまでに20万ドル以上に達するだろう」とコメント。現在(2025年6月)の価格停滞は、過去のサイクルにおいても見られた一時的な調整局面であるとする見解を示した。
さらに他のユーザーから「なぜこのサイクルが繰り返されると思うのか?」という質問への返答で、apsk32氏は自身の見解を述べている。
同氏によると、歴史的には、半減期後の「純粋な供給ショック」がサイクルの発生源であったと考えているという。しかし現在では、多くの市場参加者がこのサイクルを意識しているため、「その集団的な期待が(2025年も)このサイクルを生み出す」とコメント。ただし、長期的にはこの周期性は薄れ、やがて消えていくだろうとも付け加えている。
apsk32氏のポストは、「ビットコインの4年ごとのサイクル」として広く知られるアノマリー(市場の規則性)について、あらためて解説したものである。ビットコインが過去と同様のパターンを繰り返すのか、あるいはこれまでのサイクルとは異なる新たな展開を見せるのか。7月以降の値動きが、今後の市場の方向性を占う上で重要な試金石となりそうだ。
関連:ビットコイン、クジラが買い増し小口は撤退──強気相場入りの兆しか
関連:ビットコイン、高金利下でも上昇 背景に「価値の保存手段」認識の拡大=CryptoQuant
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.72円)