元「青汁王子」こと三崎優太氏は30日、東証スタンダード上場の「エス・サイエンス(証券コード:5721)」の日本人筆頭株主となったと発表した。同社は今年春に暗号資産(仮想通貨)事業への参入を発表しており、三崎氏がこれを本格的に推進する方針だ。
香港・マレーシアのファンドも支持、影響力を発揮
エス・サイエンスは元々金属事業を手がけ、収益が低迷していたが、今年春、仮想通貨事業への参入を公表した。この発表を受け、三崎氏はメタプラネットの資金調達を手がけた公認会計士の能勢氏がエス・サイエンスに関与していたことから、同社株を大量購入したという。
その後、エス・サイエンスのアドバイザー就任依頼があり、三崎氏は上場企業に携わり株主を豊かにしたい思いからこれを受諾した。しかしインサイダー取引の疑念を避けるため、株価が暴騰する前に保有株を全て売却した。
その後、エス・サイエンスの仮想通貨事業推進のため海外ファンドからの資金調達を検討。香港のヘッジファンド「ロングコリドー」やマレーシアのファンドが出資の意向を示した。これらのファンドは、三崎氏の手腕と影響力を高く評価し、日本人の筆頭オーナーとしての参画を要請。三崎氏はこのオファーを受け、6億円分の新株予約権を引き受ける形で筆頭オーナーに就任した。
エス・サイエンスは今回調達資金と自己資本を合わせ、約95億円分の仮想通貨購入計画を発表している。三崎氏はこれを「ファーストステップ」と位置づけ、将来的にはさらなる仮想通貨投資を目指すとした。
また動画によると、三崎氏は現在、エス・サイエンスの仮想通貨事業において最も積極的に動いており、そのリーダーシップが海外からも評価されているという。三崎氏は、自身の高い発信力を活かし、今後も法令を遵守しつつ、株主に対し、透明性のある情報発信を行っていく方針だ。
新株予約権を活用した資金調達スキームと、三崎氏個人の資金投入は、事業への強いコミットメントを示す。しかし、仮想通貨市場は変動性が高く、そのリスクは常に念頭に置くべきである。三崎氏の発信力が株価に与える影響も大きいため、法令遵守と投資家への透明性の高い情報開示が、今後の事業展開における信頼性構築の鍵となるだろう。
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