試験運用で12%の収益、5億円投資計画の第一段階
東証グロース市場上場のアジャイルメディア・ネットワーク株式会社(6573)は15日、取締役会においてビットコイン( BTC )購入に関する決議を行ったことを発表した。同社は2025年12月期において、最大1億円規模の暗号資産(仮想通貨)投資を実施する方針を明らかにした。
今回の決定により、同社は2025年7月から9月までの期間において、リスク分散を図るためドルコスト平均法を採用してビットコインを購入する。
同社は6月30日、新たな事業として仮想通貨投資事業を開始することを発表していた。4月に1000万円相当のビットコインを試験的に購入し、6月27日時点で評価損益率12.48%という堅調なパフォーマンスを記録。この結果を踏まえ、2025年7月から2029年10月までの期間で最大5億円の暗号資産投資を行う方針を決定していた。
今回の取締役会では、この長期投資計画の第一段階として、2025年12月期における仮想通貨事業の支出を最大1億円に設定することを改めて決議した。同社は基本的に長期保有を前提とし、保有資産の価値向上から将来的な売却益の確保を目指すとしている。
同社は主にインターネット広告事業を展開しており、アンバサダー事業を主力とする中、事業多角化を積極的に推進している。仮想通貨投資事業は、こうした事業領域拡大の一環として位置づけられており、将来的には主力事業の一つとして育成していく方針だ。
リスク管理面では、外部アドバイザーの支援を受けながら機動的な運用体制を確立済み。投資による損失は投資金額の30%までとするロスカットルールを設定している。
購入した仮想通貨については、四半期ごとに時価評価を実施し、その評価損益を損益計算書に計上する。仮想通貨価格の変動が連結業績に影響を与える可能性があるため、同社は影響が生じた場合には速やかに開示を行うとしている。
関連:AIフュージョンキャピタルG、Web3事業統括の新持株会社設立──元bitFlyer・OKCoin幹部らが経営陣に
関連:バリュークリエーション、1億円相当のビットコイン追加購入を発表