イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は9日、自身のXでアルゴリズム型ステーブルコインこそが真のDeFi(分散型金融)であるとの見解を示した。本投稿は、ZCash(ジーキャッシュ)開発者c-node氏の「DeFiを使う理由は、暗号資産のロングポジションを持ちながらセルフカストディを維持し、金融サービスにアクセスしたい場合のみ」という主張に対する反論として投稿された。
「真のDeFi」としてETH担保型とRWA担保型を提示
c-node氏は2025年11月、プライバシー特化型暗号資産ジーキャッシュ
ZECのTachyon(タキオン)プロジェクトへの参加を発表している。
ヴィタリック氏はc-node氏の主張に対し、アルゴリズム型ステーブルコインは真のDeFiに該当すると反論し、2つのケースを提示した。
1つ目はETH
ETHを担保とした良質なアルゴリズム型ステーブルコインの場合で、流動性の99%が担保付債務ポジションの保有者によって裏付けられていたとしても、ドルに対するカウンターパーティリスクをマーケットメーカーに転嫁できる点が大きな特徴と主張した。
2つ目はRWA(現実資産)を担保とするアルゴリズム型ステーブルコインで、過剰担保化されていたとしても、個別のRWAが破綻しても担保が維持される程度に分散化されていれば保有者のリスク特性を意味のある形で改善できると説明した。具体的には、個別の裏付け資産の最大の割合が過剰担保比率以下に抑えられている状態を指している。
一方で、現在広く行われている「USDCをAave
AAVEに入れる」方式の運用は、いずれのケースにも該当しないとの見解を示している。この点ではc-node氏の主張と一致しており、ヴィタリック氏の回答はc-node氏のすべての主張を否定するものではなく、アルゴリズム型ステーブルコインという観点を補足した形である。
ヴィタリック氏の主張は、1月11日の投稿とも一貫している。同氏は分散型ステーブルコインが抱える3つの課題として、米ドルより優れたインデックスを見つけること、大規模な資本に奪われない分散型のオラクル設計、ステーキング利回りとの競合を挙げていた。今回の投稿でも「将来的には会計単位を米ドルから多様なインデックスへ移行すべき」と主張しており、共通する視点がうかがえる。
両者の投稿は、DeFiの本質を問い直す議論として業界内で関心を集めている。
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