UXLINK、ハッキング受けトークン移行発表──ハッカーによる不正発行で1対1スワップ、5営業日内にポータル開設

JinaCoin編集部
11 Min Read

分散型ソーシャルプラットフォームのUXLINKは25日、マルチシグウォレットへのセキュリティ侵害を受けてトークン移行計画を発表した。ハッカーによる不正なトークン発行に対処するため、正当に流通している4億7971万UXLINKを1対1で新コントラクトにスワップし、5営業日以か内にオンチェーンユーザー向けスワップポータルを開設する。

段階的対応でハッカー資産の大部分を凍結

同社は9月23日に緊急セキュリティ通知を発表し、マルチシグウォレットから大量の暗号資産が中央集権取引所(CEX)と分散型取引所(DEX)に不正送金されたことを明らかにしていた。その後、24時間以内に複数回の続報を発表し、対応状況を逐次報告してきた。

ハッカーが不正にミントしたトークンについて「プロジェクトの公式ホワイトペーパーに違反する無効な発行」として取引停止を呼びかけた。主要取引所との連携により、盗難資産の大部分が既に凍結されており、さらなるリスクを最小限に抑えている。

新コントラクトでセキュリティ監査完了、CEX各社と移行調整

新しいUXLINKスマートコントラクト(0x3991B07b2951a4300Da8c76e7d2c7eddE861Fef3)はセキュリティ監査を完了し、イーサリアムメインネットにデプロイ準備が整った。従来のミント・バーン機能を削除し、固定供給量に変更することで追加発行を不可能にする設計となっている。

トークンティッカーは「UXLINK」のまま維持され、全プラットフォームで継続性を確保する。韓国のDAXA(デジタル資産取引所協会)にインシデント報告書と移行計画を提出済みで、主要取引所各社も移行計画への支援を表明している。

5営業日内にスワップポータル開設、補償計画も準備

トークンスワップの原則として、ホワイトペーパーに基づく正当な流通総量4億7971万UXLINKを1対1で交換し、不正発行分は対象外とする。取引所ごとに独自の内部プロセスと規制要件があるため、スワップスケジュールは各プラットフォームで異なる可能性がある。

オンチェーンユーザー向けの公式スワップポータルは5営業日以内に開設予定で、盗難・凍結されたトークンの影響を受けたユーザーには別途補償計画を提供するとしている。

同社はシンガポール、韓国、日本の規制当局およびセキュリティ専門家と密接に連携し、ハッカー関連ウォレットの凍結と監視を継続している。回収された資産に基づく追加補償計画も準備中で、コミュニティ保護に全力で取り組む姿勢を示している。

関連:シバリウム、バリデーター過半数制圧で410万ドルのハッキング被害──フラッシュローン悪用の巧妙攻撃
関連:仮想通貨投資家がハッキング被害──100万ドル相当流出し注意喚起

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する仮想通貨情報専門メディアです。 正確性・信頼性・独立性を担保するため編集ガイドラインに沿って、コンテンツ制作を行なっています。 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会所属
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。

その他のニュース

イーサリアム上で初のSEC株式トークン化──83万ETH保有シャープリンクが資本市場革新

ナスダック上場のシャープリンク・ゲーミング(ティッカー:SBET)は25日、SEC登録済み普通株式をイーサリアムブロックチェーン上で直接トークン化する意向を発表した。フィンテック企業のスーパーステート…