ステーブルコインUSDX、ディペッグ発生──18%下落し0.82ドルに

shoko-koyama
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ゲッコーターミナルより引用
Highlights
  • Stables Labs発行USDX、1ドル→0.82ドルへ18%急落─ステーブルコイン機能不全
  • Pancakeswap流動性プールでUSDX約981万枚に対しUSDT約24万枚と極端な不均衡
  • 時価総額5.6億ドル規模、保有者8,225人に影響─TerraUSD崩壊との類似性に警戒感

ステーブルコインUSDXが6日、1ドルのペッグから大きく乖離し、0.82ドル付近まで下落していることが明らかになった。24時間で約18%下落しており、ステーブルコインとしての機能不全が懸念される状況となっている。

ゲッコーターミナルのデータによると、パンケーキスワップ(BSC)上のUSDX/USDTプールでは、USDXが0.8282ドルで取引(執筆現在)されており、24時間の高値1.0033ドルから17.59%下落。流動性プールの構成も極端な不均衡を示しており、USDX約981万枚(約782万ドル相当)に対し、USDTは約24.3万枚(約24.2万ドル相当)となっている。

USDXはStables Labs(ステーブルズ・ラボ)が発行する合成米ドルステーブルコインで、複数の取引所にわたるデルタニュートラルポジションで裏付けられているとされる。時価総額は約5億6,370万ドル、保有者数は約8,225人。設立から11カ月が経過しているが、今回のディペッグは同プロジェクトにとって重大な信頼性の試練となっている。

ステーブルコインのディペッグは、2022年5月のテラUSD(UST)崩壊で約450億ドルの時価総額が消失した事例や、2023年3月のUSDCがシリコンバレー銀行破綻により一時0.87ドルまで下落した事例など、暗号資産市場に深刻な影響を与える事象として知られる。

USDXの技術的評価を示すGT Scoreは90/100と高水準を維持しているものの、価格の安定性とは別問題であり、投資家は慎重な対応が求められる。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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