スタックス、STX保有量に応じてBTC利回り10倍超まで向上──「デュアル・スタッキング」10月始動

shoko-koyama
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Stacks公式Xより引用

ビットコイン・レイヤー2ネットワークのStacks(スタックス)は14日、「Dual Stacking V1(デュアル・スタッキング)」を10月中に導入すると発表した。この新機能により、ビットコイン保有者は1:1担保型のsBTCとSTXトークンのスタッキングを組み合わせ、STX保有量に応じて最大10倍まで増幅されたBTC建て利回り(sBTCで支払い)を獲得できるようになる。

「STXが多いほどBTC利回りが大きくなる」仕組み

スタックス公式は投稿で「デュアル・スタッキングはsBTC保有の利回りとSTXマルチプライヤーを組み合わせ、ビットコイン資本とスタックスネットワークを一つのインセンティブモデルで整合させる」と説明。「STXを多く保有するほど、BTC利回りが大きくなる」と明確に述べている。

スタックスのプロダクト担当Andre Serrano氏(@andrerserrano)は、利回り曲線のグラフを公開し、sBTC単体での利回りと、sBTCとSTXを組み合わせた場合の利回りを比較。STXとの組み合わせにより、基礎利回りの10倍を超える利回り獲得が可能であることを示した。

3ステップでBTC利回り獲得、DeFi展開で自動ブースト

Andre Serrano氏Xより引用

公式が示すデュアル・スタッキングの利用手順は以下の通り:

  1. sBTC(1:1ビットコイン担保資産)をミント
  2. ベースBTC利回りを獲得
  3. STXのスタッキングまたはsBTCのDeFi展開により報酬をブースト

特にV1ローンチでは、「スタックス DeFiに展開された全てのsBTCが自動的に利回りブーストを受ける」と発表されており、既存DeFiユーザーにも恩恵がもたらされる。

「Bitcoin in, Bitcoin out」で完全BTC建て報酬

Andre Serrano氏は「全ての報酬はsBTCで支払われる—これはスタックスのPoXコンセンサスによってのみ可能」と説明し、「Bitcoin in, Bitcoin out(ビットコインを入れて、ビットコインが出てくる)」と表現した。

sBTCは分散型署名ネットワークによって保護され、ビットコインの分散化とセキュリティを保持しながら生産的な運用を可能にする設計となっている。

10月中のローンチ確定、詳細は公式サイトで

Andre Serrano氏は「デュアル・スタッキングは今月ライブになる」と明言し、技術仕様書は「stx.is/dual-stacking」で、ローンチ通知の登録は「stacks.co/dual-stacking」で可能としている。

スタックスエコシステムにとって、ビットコイン流動性の大幅拡大とDeFi統合の深化をもたらす重要なアップグレードとして、2025年10月中のリリースが確定した。

関連:Sui、StacksのsBTC対応へ──ビットコインがDeFiで活用可能に

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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