ソラナ(Solana)財務戦略を採用する医療機器メーカーの「Sharps Technology(シャープス・テクノロジー)」(ナスダック:STSS)は23日、ソラナのDEX(分散型取引所)アグリゲーター「Jupiter Exchange(ジュピターエクスチェンジ)」との提携を発表した。シャープス・テクノロジーはソラナ財務戦略の一環として、ジュピターのステーキングを活用する方針だ。
保有中の200万SOLを活用、利回りと流動性拡大へ
シャープス・テクノロジーは先月、PIPE(私募投資)を通じて200万SOL超(約4億ドル/約591億円超相当)を取得。その一部をジュピターのバリデーターに直接ステーキングするとともに、リキッドステーキングトークン(LST)であるJupSOLで運用する予定だ。
現在ソラナエコシステムにおけるステーキング残高で4位に位置するジュピターへの資金投入は、ネットワーク検証、セキュリティ強化、そして流動性の拡大につながり、結果的にエコシステムの活性化に寄与するとみられる。

シャープス・テクノロジーの戦略アドバイザー、ジェームズ・ジャン氏は「ジュピターはソラナを代表するDeFi(分散型金融)スーパーアプリであり、取引商品やDeFiツールを備えている。統合APIにより、主要なDeFi製品であり同時にプラットフォームでもある」と述べ、ジュピターの機能を評価した。
さらに「この提携はソラナエコシステムの開発者を支援する当社の決意を示すものだ。ジュピターとの提携によって株主利益を高める新たな機会を創出し、ソラナと金融市場との結びつきを強化していく」と述べ、今後の展望を示した。
一方ジュピターの共同創設者シオン氏も「シャープス・テクノロジーの経営陣がソラナエコシステムとともに歩んできた歴史、 ソラナをベースにしたDeFi戦略を実行する能力、そしてネットワークの広さを高く評価している」と語り、提携への期待を表明した。
今回の提携は、機関資本をソラナエコシステムに呼び込む契機となる。両社の戦略がソラナの拡大にどう結びつくか、今後の展開に注目が集まる。
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