ソラナ財団は6日、金融機関向けの決済プログラム「Solana DvP」を発表した。証券などの資産と代金を同時に受け渡すDvP(デリバリー・バーサス・ペイメント)を、ソラナ(
SOL)上で使える共通の仕組みとして公開する。JPモルガンは決済の実務について意見を提供したが、同財団は、その関与が意見の提供に限られると発表文に明記している。
ソラナ財団のSolana DvP、資産と代金を数秒で同時決済
同財団によると、従来の市場では、清算機関、証券保管機関、カストディアンを経て決済するため、資金が1〜2日拘束される。Solana DvPは資産と代金を1つの取引で決済し、両方が成立するか、どちらも成立しないかのどちらかになる。決済は、数日ではなく数秒で確定するとしている。
これまでオンチェーンで決済する機関の取引は、案件ごとに作ったスマートコントラクトに頼ることが多かった。Solana DvPは、それを1つの共通の仕組みに置き換えるという。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開形態 | オープンソース(MITライセンス) |
| 対応するトークン規格 | SPL Token、Token-2022(永続的な委任、一時停止、送金時のフックなど、規制下の発行体が使う拡張機能を含む) |
| 決済代理人 | 銀行、カストディアン、取引所など任意に選べる |
| 安全性 | 外部のセキュリティ監査を受け、実際の資金で使える状態 |
| 今後 | 取引のプライバシー機能を追加予定。本番リリースに向けて設計パートナーを募集 |
同財団のデジタル資産担当プロダクト責任者、キャサリン・グー氏は、資産と代金を同時に決済する仕組みは、伝統的な金融に内在する取引相手のリスクを取り除くと説明した。
ソラナの開発者向けドキュメントには、2025年11月25日付でDvPの実装ガイドが載っている。Token-2022とUSDC(
USDC)を組み合わせ、独自のプログラムを書かずにDvPを組む参照例を示したものだ。今回は、外部の監査を受けたプログラムを共通の標準として公開した。
JPモルガンの関与は意見の提供に限定、ソラナ財団が明記
発表によると、JPモルガンは、機関の決済実務と要件について同財団に意見を提供した。同行のマーケッツ・デジタルアセット責任者、ローデル・デスーザ氏は、決済の専門知識を提供できてうれしく思うとコメントした。
一方、発表文の免責事項は、JPモルガンの関与は証券決済の実務についての意見の提供に限られると記している。同行がSolana DvPを設計、開発、運営、承認、保証したと解釈すべきではないとしている。
SNSでは、JPモルガンがソラナのシステム開発を支援したとする投稿も広がった。
JPモルガンとソラナには、これまでも接点がある。同行は2025年12月、ギャラクシー・デジタル向けの米国コマーシャルペーパーの発行をソラナ上で手配し、コインベースとフランクリン・テンプルトンが購入した。


