ロンドン証券取引所に上場する英テクノロジー企業「The Smarter Web Company PLC」(AQUIS: SWC)は8日、追加のビットコイン購入を発表した。同社は「10年計画」の一環として継続的なビットコイン財務政策を展開しており、今回の購入により総保有量は2,100BTCに達した。2,100BTCとは、ビットコインの最大供給量の0.01%である。
英国上場のウェブ開発企業が「10年計画」でビットコイン財務戦略を本格化
今回購入したビットコイン数量は50BTC、平均購入価格は1BTC当たり86,650ポンド(約1,720万円)で、総購入額は433.3万ポンド(約8.6億円)となった。これにより総ビットコイン保有量は2,100BTCに増加し、平均取得価格は81,472ポンド(約1,617万円)、総購入額は1億7,109万ポンド(約340億円)に上る。
同社は年初来のBTC利回りが48,273%、直近30日間では84%を達成したと発表している。7月の購入時点では年初来39,258%、30日間419%の利回りを記録していた。
同社は本来、ウェブデザイン・開発サービスを提供する企業だが、2023年からビットコイン決済受け入れを開始し、ビットコイン財務政策を本格採用している。同社は「ビットコインが世界の金融システムの未来において中核的な役割を果たす」との信念から、4月28日発表の「10年計画」に基づいて戦略を実行している。
7月には325BTCを追加購入し、総保有量を1,600BTCまで拡大していた。その際、ビットコイン財務企業の評価指標として「P/BYD比率」を提案する研究レポートも公開している。
英国金融行為監督機構(FCA)がビットコイン投資を高リスクと位置付ける中、同社取締役会は「ビットコインを適切な価値保存・成長手段」として活用する方針を継続している。英国上場企業によるビットコイン財務戦略は、機関投資家の暗号資産(仮想通貨)採用トレンドが欧州市場に波及していることを示す象徴的事例として注目される。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1 ポンド=198.43円)