米シャープリンク、15億ドルの自社株買いプログラムを承認──ETH保有企業として資本戦略を強化

shoko-koyama
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シャープリンク公式サイトより引用

ナスダック上場(Nasdaq: SBET)のSharpLink Gaming, Inc(シャープリンク・ゲーミング)は22日、取締役会が最大15億ドル相当の普通株式自社株買いプログラムを承認したと発表した。同社は世界最大級のイーサリアム(ETH)企業保有者の一つとして知られ、ETHを主要な財務準備資産として採用している。

ETH1株当たり価値の希薄化防止が狙い

同社のCo-CEO(共同最高経営責任者)であるジョセフ・チャロム氏は、「シャープリンクでは規律ある資本市場戦略にコミットしています」と述べ、プログラムの目的を説明した。

「当社株式がETH保有量の純資産価値(NAV)と同等かそれ以下で取引される期間が存在する場合、資金調達による新株発行はETH1株当たりベースで希薄化要因となります。このシナリオでは、自社株買いが付加価値的な行動となる可能性があります。このプログラムにより、そのような状況が発生した際に迅速かつ決定的に行動する柔軟性が提供されます」とチャロム氏は説明している。

市場環境に応じた柔軟な実行方針

自社株買いプログラムは、市場サポートの強化、資本配分の最適化、持続可能な株主価値創造への長期的コミットメントの強化を目的として設計されている。

買い戻しは、市場での公開買付、私的交渉による取引、適用される証券法の下で許可されるその他の手段を通じて随時実行される予定だ。実行のタイミングと金額は、市場状況、株価、売買高、その他の要因に依存する。

同社は特定の株数の買い戻しを義務付けられておらず、プログラムはいつでも中断または終了される可能性がある。

イーサリアム戦略に特化した企業モデル

ミネソタ州ミネアポリスに本社を置くシャープリンクは、ETHを主要な財務準備資産として採用する世界最大級の上場企業の一つとして位置づけられている。この戦略により、投資家は世界有数のスマートコントラクトプラットフォームであり、第2位のデジタル資産であるイーサリアムへの直接的なエクスポージャーを得ることができる。

同社はまた、オンラインゲーミングの未来を再構築する事業も展開しており、スポーツメディア、ゲーミング、テクノロジー分野で豊富な経験を持つベテランチームに支えられている。

今回の自社株買いプログラム承認は、ETH価格変動が会計・財務報告に与える影響を管理しながら、株主価値の最大化を図る戦略的な取り組みとして注目される。

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仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
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