リップルのステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMで利用認定──中東展開を加速

JinaCoin編集部
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • リップル社のステーブルコインRLUSD、アブダビ金融サービス規制当局から法定通貨参照トークンとして正式認定
  • アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)内の認可事業者が、RLUSDを担保・貸付・プライムブローカレージに活用可能
  • リップルは10月にバーレーンやアフリカでの戦略的提携を発表、中東・アフリカ地域での事業拡大を加速

暗号資産(仮想通貨)XRPを発行・活用するリップル社は27日、同社のステーブルコインRLUSDが、アブダビの金融サービス規制当局(FSRA)によって法定通貨参照トークンに認定されたと発表した。法定通貨参照トークンとは、法定通貨に価値が連動するデジタル資産のこと。

FSRAが法定通貨参照トークンとして認定

今回の承認により、RLUSDはアブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)での使用が可能となり、中東地域での展開を加速させる。FSRAからライセンスを受けた認可事業者は、ADGMにおいてRLUSDを担保、貸付、プライムブローカレージなどに活用できる。

ADGMは厳格な規制基準で知られる国際金融センターであり、今回の承認はRLUSDが中東地域で信頼を獲得する重要な一歩となる。 

リップルのステーブルコイン部門シニアバイスプレジデントであるジャック・マクドナルド氏は「時価総額が10億ドルを超え、担保や決済などの中核的な金融用途での採用が拡大する中、RLUSDは主要機関にとって頼りになるステーブルコインになりつつある」とコメントした。

RLUSDはニューヨーク州金融サービス省(NYDFS)の認可の下で発行され、1:1の米ドル担保、厳格な準備金管理、第三者による証明といった保護手段を備えている。

RLUSDは今後、リップルのクロスボーダー決済ソリューションへの統合、暗号資産エコシステムへのシームレスなオンランプ・オフランプ、リップル・プライムを通じた資本市場のサポートなどに活用される見込みだ。

今回の承認は、リップルが中東・アフリカ地域で事業を拡大する動きの一環といえる。

リップルは10月、フィンテック支援組織バーレーン・フィンテック・ベイとの戦略的パートナーシップを締結。同月には、アフリカ初のカストディ顧客としてアブサ銀行との提携も発表している。ADGM承認により、同社は中東地域での規制対応と信頼性をさらに強化し、地域全体での事業展開を加速させる構えだ。

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