リップル、6.1兆円の評価額で771億円を調達──XRP・RLUSDで決済領域拡大へ

JinaCoin編集部
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Highlights
  • リップル、評価額400億ドル(約6.1兆円)で5億ドル(約771億円)の資金調達に成功、シタデル、パンテラなど大手投資家が参加
  • RLUSD・XRP軸に決済、カストディ、企業財務へ事業拡大、過去2年で6件買収(うち2件は1.5兆円超)
  • 買収したヒドゥン・ロードを「リップル・プライム」に再編、XRP担保融資サービスへ展開予定

暗号資産(仮想通貨)XRPを発行・管理する「Ripple(リップル)」は5日、400億ドル(約6.1兆円)の評価額で5億ドル(約771億円)の資金調達に成功したと発表した。

RLUSDやXRPを軸に決済・カストディ領域を拡大

今回の資金調達には、フォートレス・インベストメント・グループの関連会社、シタデル・セキュリティーズの関連会社、パンテラ・キャピタル、ブレバン・ハワードなどが参加した。

リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは「今回の投資は、当社の成長の勢いと市場の信頼を示すものだ」と述べた。2012年の創業当初は送金に特化していたが、いまではカストディやステーブルコイン、企業財務などへ事業を広げている。「XRPなどのデジタル資産を通じ、金融機関がブロックチェーンにアクセスするためのパートナーを目指す」と語った。

同社は2012年の創業以来、ブロックチェーン技術を活用した国際送金を主力としてきた。近年はステーブルコインや資産保管、企業財務管理などへ事業を拡大し、関連企業の買収を積極化している。過去2年間で6件の買収を実施し、そのうち2件は10億ドル(約1,542億円)を超える大型案件だった。

同社が最近買収した金融サービス企業ヒドゥン・ロードはリップル・プライムとして再編され、リップル独自のステーブルコイン「RLUSD」を担保とした取引を取り扱っている。リップル・プライムは今後、XRPを担保にした融資サービスへの展開を計画している。

今回の大型投資は、ブロックチェーン技術を基盤とした金融インフラの整備が進んでいることを示す。暗号資産市場の短期的な価格変動に左右されない形で、実需ベースの活用が広がることで、デジタル資産の信頼性が高まることが期待される。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.28円)

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